共同生活をするうえでとても重要なもの、それは「ハウスルール」です。学校にも校則というものがあったと思いますが、校則によって円滑に学校生活を送れていたと思います。
これと同じで、シェアライフを円滑にするために、シェアハウスでは運営会社やオーナーがルールを設けています。
ではどのようなハウスルールがあるのか一例をご紹介します。運営会社によって、ルールは結構異なりますので、あくまで参考程度として頂ければと思います。
「夜中までお酒を飲んで騒ぐ」「窓を開けっ放しで、夜中までおしゃべりする」など、住人にも迷惑がかかる行為は、ほとんどのシェアハウスが禁じています。
騒音に関しては、シェアメイト同士で迷惑をかけないようにするのはもちろんのこと、隣家に迷惑をかけるような騒音は出さないように注意すべきです。あまりにも騒ぎすぎる住人には退去を命じるという、厳格なルールを掲げている物件もあります。。
私物をリビングに放置していると、運営会社に処分されてしまうことがあるので、モノを置かないほうが無難でしょう。
1. 共有スペースに私物を置かない。
2. エアコンやテレビをつけっぱなしにしない。
3. 夜中に騒がない。
4. テレビは予約ボードを記入する。
5. リビングで寝ない。
キッチンスペースなどは、全員が適当に使用していたら、それぞれの私物がごちゃごちゃになってしまいます。そうなると、「私の買ってきた食材を勝手に使われた」「一人でスペースを独占している人がいる」など、トラブルになりかねません。
一人暮らしでは、食器を放置して溜まってからまとめて洗う方もいるかと思いますが、シェアハウスだと次に使う方がいるので、そういったことが出来なくなります。また、カレーなど多めに作って、1日放置しているケースなどもあるかと思いますが、前述同様に、シェアハウスだとそういうのが難しいので、タッパーなどに入れ替える必要があります。一人暮らしであれば、普通に出来ていたことが、シェアハウスだと出来ない事が多々あるのがキッチンでしょう。
6. 冷蔵庫に食材を入れる時は、部屋番号を書く。
7. 共有のお皿などを私物化しない。
8. シンクにお皿を溜めない。
9. 使用後は清掃する。排水溝の生ごみなど。
10. ゴミ出しは当番制に準じて行う。
11. 作った料理を放置しない。
12. あまり匂いが強い料理はしてはいけない。
13. 炊飯器を保温状態で放置してはいけない。
バスタイムが好きな方は、ついつい長く湯船につかってしますかと思います。一人暮らしであれば、何ら問題ないことでも、共同生活ではトラブルに発展することも。21~24時のピークタイムに一人で2時間も使用していたら、他の方が入浴できなくなってしまいます。そのため、入浴時間45分までとか30分までと決められていることが多いようです。
また、騒音の問題から24時以降に洗濯機やバスルームの使用を禁止されているところもあります。
13. トイレットペーパーを私用で使わない。
14. 入浴後は簡易清掃をする。排水溝に詰まった髪の毛など。
15. 洗濯機は24時以降使用禁止。
16. シャワールームは24時以降使用禁止。
17. 入浴後は必ず換気をする。
18. 入浴時間は45分以内。
19. 浴槽にお湯を溜めての入浴は禁止。
20. 予約ボードの順番に入浴する。
玄関の鍵は、オートロックになっていることが多いので、締め忘れはなさそうですね。玄関でよくあるのは、玄関に靴を置きっぱなしにしている、自分スペース以外のところに靴を置いていることがありますが、それが続くと運営会社に靴を処分されることがあるので、注意しましょう。
傘は一人一本までと数を制限しているところもあるので、複数本ある方は、自室で管理などが必要そうです。
21. 下駄箱に置ける靴は5足まで。
22. 玄関に靴を出しっぱなしにしてはいけない。
23. 傘は指定の場所に置く、または各自のお部屋に持ち込む。
24. 外出する際は、鍵を閉める。
25. 鍵の複製禁止。
シェアハウスに入居する前に「友達をたくさん呼ぼう」「恋人に一度、シェアハウスの中を見せたい」と思っている人もいるかもしれませんが、ハウスによっては住人以外の立ち入りを禁じているところも多いのです。
ただし、その物件によってルールは様々です。 事前に届け出ておけばOKの物件もありますし、他人の宿泊を禁止しているところもあります。 女性専用のシェアハウスの場合には、男性の立ち入りを禁じている物件も多いようです。
なかには、事前連絡なしでも住人以外の人をハウスの中に入れたり、宿泊させたりしてもいいという物件もあるようですが、かなりまれな例だと思っておきましょう。
26. 異性の出入り禁止(女性専用物件に多い)
27. 友人、家族の宿泊禁止。
28. 外部からの宿泊は、事前連絡をすること。
29. 外部からの滞在は良いが、宿泊はNG。
30. 宅配業者の方でも出入り禁止。受け取りは玄関のみ。
リビングやキッチンなどの共用部分は、管理会社にてハウスクリーニングを実施するケースが多いですが、お部屋の中は各自にて実施する必要があります。なので、お部屋をキレイに保つようなルールが設定されていたりします。特に、マットレスなどは管理会社の備品として最初から完備しているケースが多いです。こういったものを汚してしまうと退去時にクリーニング代もしくは買い替え費用を請求される場合があるので、気をつけましょう。
あとは、リビング同様、音についてもルール決めがされています。シェアハウスの壁は、薄いことが多いので、隣のお部屋の音が聞こえてしまうことがあります。なので、22時以降or24時以降などにて、音を出さないようにするルールが決められていることがあります。
31. お部屋をゴミ屋敷にはしない。
32. エアコンのフィルター清掃を実施する。
33. お部屋のエアコン・照明の付けっぱなし厳禁。
34. 夜間・早朝は、通話・ステレオ・テレビなどの音を出すのは禁止。
35. お部屋のゴミは、各自で処分する。
36. マットレスの上には、ベットパット・敷布団を敷いて、汚さないようにする。
37. ベッド上での飲食は禁止。
シェアハウスで厳しくルールを決めているのが「喫煙」に関するルールです。
喫煙者の人はなるべく自由に煙草を楽しみたいという人も多いでしょうが、嫌煙家の人にとって、煙草の臭いがするだけで嫌なもの。そのため、住人同士が住みやすいように、喫煙に関するルールも明確にされているところがほとんどです。 ルールによって全室禁煙になっている物件もあれば、スモーキングルームを用意している物件もあります。
こっそり個室で吸えばいい、バレなければいいと考える人もいるかもしれませんが、他の住人や次にその個室に住む人、シェアハウスの大家さんに迷惑がかかる行為となりますから、ルールは守るようにしましょう。
愛煙家の人は、喫煙に関してのルールが寛大なところを選んだほうが、長く住み続けられるかもしれません。
あと、ネットワークビジネス・宗教の勧誘も厳し目に禁止されている場合もあります。ネットワークビジネスをしている人は、事前に確認した方がよろしいでしょう。本人がしていても、勧誘しなければOKの場合もあるかもしれません。
38. ハウス内でのビジネス・宗教勧誘の禁止。
39. ハウス内での喫煙禁止。
40. ペットの飼育禁止。
41. 外部にキーナンバー等を教えない。
42. 共用部のゴミ出しは、入居者当番制にて実施。
43. ハウス内は下着姿または裸で歩き回ることは禁止。
44. 近隣からクレームがくるようなパーティーは禁止。
45. 入居者間のLINEグループ作成禁止。
46. 退去時にお部屋の残置物は禁止。
47. 空いている収納スペースに勝手に自分のモノを置くのは禁止。
48. シェアハウスの入居者が写った写真を勝手にSNSにUPするのは禁止。
物件によって様々ですが、多くは生活するうえで当たり前のことをルールとして定義しており、一般的な生活をしていればさほど苦にはならないでしょう。
ただシェアハウスならではのルールとして、外部からの出入り禁止や洗濯機の使用時間など、1人暮らしよりは若干の縛りがありますので、自分の住みたいシェアハウスのルールは生活に支障がないか確認しておくといいでしょう。
上記にて、48の例を持ってルールを紹介致しましたが、ここに書いてあることは全てではないですし、運営会社によってルールは全然異なります。例えば、ある運営会社では、「外部の立ち入りNG、宿泊NG」と設定しているところもあれば「友達の宿泊OK」と真反対の設定をしているところもあります。
更に、「人に迷惑を掛けない」などのかなりザックリとした内容しかなく、ルールの中身が空っぽの運営会社もあります。気になる方は、内覧の際に確認した方がよろしいかと思います。
なお、ルールに関して、運営会社のスタンスは、以下の4つに別れます。
①ルールの内容が厳しい かつ ルール遵守への対応が厳しい
②ルールの内容が厳しい だが ルール遵守への対応が緩い
③ルールの内容が緩い だが ルール遵守への対応が厳しい
④ルールの内容が緩い かつ ルール遵守への対応が緩い
ルール遵守への対応が厳しい運営会社の場合、ルールを破ると何度も連絡が来ますし、個別に呼び出しを受けるケースもあります。また最悪の場合、契約解除を言い渡されることすらあるので、注意が必要です。ルール遵守への対応が緩い運営会社は、何かルール違反があっても何も対応しないので、事実上ルールなしと思って問題ないかもしれません。
入居者全員がルールを守っていればいいのですが、中には「一人くらい良いだろう」という軽い気持ちでルールを守らない人もいます。
そのような方がいると悪影響を及ぼし、守らない人が増えていき、シェアライフはストレスになることでしょう。
そうならないためにも、必ずルールは1人1人が守らなければいけません。
ただ守らない人がいる場合どうしたら良いのでしょうか。
一番にすべきこととしては「運営会社に相談する」ことです。
一番良いのは入居者同士で注意しあうことかもしれませんが、正直面と向かって言うことでトラブルに発展す可能性があります。
運営会社によりますが、入居者からの指摘が入ると、メールや共同のグループメッセージ等で注意喚起があります。それでもなおらない場合は張り紙をし、最悪の場合は退去していただくことになります。
※注:運営会社によっては、何もしてくれないところもあります。
参考記事:質の高いシェアハウス運営会社を見抜け!クオリティーのばらつきはかなり大きい
ルールを守らないことで入居者から冷ややかな目で見られる可能性もありますし、また最悪の場合退去しなければいけないこともあるのです。
入居前に必ずルールはチェックしておきたいところです。
ルールを守らずにトラブルに発展するケースもあります。トラブル事例については、以下のページを参考にしてみてください。
参考記事:【10事例紹介】入居する前に知っておきたい、シェアハウストラブル事情
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