シェアハウスの家賃は、いくらくらいなのでしょうか。
「気になっている物件は、周辺相場より高いのか、安いのか」
「都心を離れると、家賃はどのくらい下がるのか」
「家賃が安くても、共益費を含めると結局高くならないか」
シェアハウスを探す時には、物件ごとの賃料を見るだけでなく、エリア全体の相場を知っておくことが大切です。
この記事では、SHARE PARADEに掲載している個室タイプの物件データをもとに、東京23区と23区外のシェアハウス賃料相場を紹介します。
先に結論|シェアハウスの家賃は、区によって3万円以上の差がある
今回の掲載データでは、最も高い文京区が76,399円、最も低い足立区が44,272円でした。その差は32,127円です。
ただし、区の平均だけで物件を決めることはできません。同じ区内でも、最寄り駅、駅からの距離、個室の広さ、水回りの有無、共用設備、清掃体制などによって家賃は大きく変わります。
※本記事の賃料相場は、当社集計時点のSHARE PARADE掲載物件データをもとにしています。個室タイプのみが対象で、ドミトリー・相部屋は含みません。募集賃料、空室状況、共益費、設備は変更される場合があります。
まずは、予算と住みたいエリアから候補を比較
家賃を抑えたい人は、格安条件だけで探すのではなく、通勤・通学できる複数エリアを比較するのがおすすめです。
1.シェアハウス賃料相場の要点
相場が4.5万~6.5万円未満
18区分
全24区分中
今回のデータでは、多くのエリアが4万円台後半から6万円台前半に収まっています。
一方で、文京区、港区、渋谷区、杉並区などでは、7万円を超える相場となっています。
ただし、これは一般賃貸を含めた区全体の住宅相場ではありません。SHARE PARADEに掲載されているシェアハウスの個室賃料をもとにした相場です。
掲載されている物件数や、設備の充実した大型物件、水回り付き個室などの構成によっても平均値は変わります。単純な区のランキングとしてではなく、物件を比較するための目安として利用してください。
2.東京23区・23区外のシェアハウス賃料相場
エリアごとのシェアハウス賃料相場は、次の通りです。区名を押すと、そのエリアのシェアハウス一覧を確認できます。
| エリア |
個室の賃料相場 |
| 東京都23区・都心部 |
| 渋谷区 |
72,328円 |
| 港区 |
74,607円 |
| 新宿区 |
61,689円 |
| 中央区 |
64,385円 |
| 文京区 |
76,399円 |
| 千代田区 |
67,471円 |
| 東京都23区・南部 |
| 世田谷区 |
63,968円 |
| 目黒区 |
64,587円 |
| 大田区 |
57,320円 |
| 品川区 |
59,465円 |
| 東京都23区・西部 |
| 杉並区 |
70,458円 |
| 中野区 |
61,144円 |
| 練馬区 |
53,001円 |
| 東京都23区・東部 |
| 台東区 |
64,759円 |
| 江戸川区 |
52,194円 |
| 葛飾区 |
47,221円 |
| 荒川区 |
45,768円 |
| 江東区 |
52,262円 |
| 墨田区 |
58,439円 |
| 東京都23区・北部 |
| 足立区 |
44,272円 |
| 豊島区 |
61,619円 |
| 板橋区 |
46,385円 |
| 北区 |
46,074円 |
| 東京都23区外 |
| 23区外 |
52,907円 |
集計対象:SHARE PARADE掲載物件の個室タイプ。ドミトリー・相部屋は対象外です。
表示金額は家賃部分の目安です。多くの物件では、家賃とは別に共益費が必要になります。
区だけで決めず、路線・駅・通勤時間でも比較する
同じ区内でも、利用する路線や最寄り駅によって家賃は変わります。職場や学校へ通いやすい沿線を複数選び、現実的な通勤圏から比較してみてください。
3.家賃が高いエリア・安いエリア
賃料相場が高い5エリア
- 1.文京区76,399円
- 2.港区74,607円
- 3.渋谷区72,328円
- 4.杉並区70,458円
- 5.千代田区67,471円
賃料相場が安い5エリア
- 1.足立区44,272円
- 2.荒川区45,768円
- 3.北区46,074円
- 4.板橋区46,385円
- 5.葛飾区47,221円
都心部では、主要駅へのアクセス、駅周辺の利便性、土地や建物のコストなどが家賃へ反映されやすくなります。
一方、足立区、荒川区、北区、板橋区、葛飾区などでは、都心へ通える距離を維持しながら、家賃を抑えられる物件を見つけられることがあります。
ただし、掲載物件数が少ないエリアでは、一部の高価格帯・低価格帯物件が平均値へ大きく影響することもあります。
相場が安い区であっても、駅徒歩5分以内、水回り付き、築浅、大型ラウンジ付きなどの条件が加われば、相場より高くなることがあります。
4.駅距離・交通アクセスで家賃が変わる
シェアハウスの家賃へ大きく影響するのが、最寄り駅からの距離と交通アクセスです。
同じ区内でも、駅徒歩5分以内の物件と、駅から15分程度歩く物件では、家賃に1万円以上の差が出ることがあります。
さらに、山手線の駅、複数路線を使える駅、急行停車駅、主要ターミナル駅へ乗り換えなしで行ける駅は、家賃が高くなりやすい傾向があります。
渋谷区でも、恵比寿駅や渋谷駅の周辺と、幡ヶ谷駅や笹塚駅周辺では、同じ区とは思えないほど家賃や物件条件が変わることがあります。
反対に、駅から少し離れた物件や、各駅停車しか止まらない駅を選ぶことで、通勤圏を維持しながら家賃を抑えられることもあります。
駅徒歩だけで判断せず、ドア・ツー・ドアで比較する
駅まで徒歩12分でも、平坦で歩きやすく、電車に乗ってから職場まで15分なら、毎日の負担は小さいかもしれません。
反対に駅徒歩3分でも、乗り換えが2回あり、巨大駅の構内を長く歩く場合は、通勤に時間がかかります。家から目的地までの合計時間で比較しましょう。
駅の近さを優先するか、家賃の安さを優先するか
駅近は便利ですが、その分だけ家賃が高くなりやすい条件です。帰宅時間、荷物の量、雨の日の移動などを考えて、自分に駅近が本当に必要か判断しましょう。
5.個室の広さ・間取り・水回りで家賃が変わる
今回掲載している相場は、すべて個室タイプが対象です。
ただし、同じ個室でも、広さ、窓、収納、天井高、日当たり、部屋の形によって家賃は変わります。
特に差が出やすいのは、ベッドと机を置いた後の動線です。面積が同じでも、細長い部屋や柱の出っ張りがある部屋は、家具を置きにくい場合があります。
角部屋、二面採光、広いクローゼット、バルコニー付きなどの部屋は人気が高く、同じ物件内でもほかの部屋より家賃が高くなることがあります。
一方で、日当たりや広さをそれほど重視しない人なら、同じ物件内の低価格な部屋を選ぶことで、共用設備を同じように使いながら家賃を抑えられます。
水回り付き個室は、一般的なシェアハウスより高くなりやすい
シェアハウスの中には、個室内にトイレ、洗面台、シャワー、バスルーム、ミニキッチンなどを備えた物件があります。
一般的なワンルームに近い設備を持ちながら、大型ラウンジや共用キッチンなども利用できるのが特徴です。
設備が充実している分、一般的なシェアハウスの個室より家賃は高くなりやすくなります。
ただし、朝の洗面所やシャワーの混雑を避けられることや、掃除・衛生面のストレスを減らせることに価値を感じる人もいます。
6.共用設備・管理サービスで家賃が変わる
共用部の広さや設備も、シェアハウスの家賃を左右します。
大型キッチン、ラウンジ、コワーキングスペース、シアタールーム、トレーニングジム、音楽室、スタジオ、大浴場などを備えた物件では、一般的な小規模シェアハウスより家賃が高くなることがあります。
ただし、設備が多ければ必ずお得というわけではありません。
利用しない設備のために高い家賃を払っても、自分にとってのコストパフォーマンスは上がりません。
反対に、普段から利用しているジム、コワーキングスペース、動画鑑賞用の設備などを物件内で使えるなら、外部サービスの利用料を減らせることがあります。
家賃ではなく、生活コスト全体で考える
トレーニングジム、コワーキングスペース、家具家電、インターネットなどを外部で契約すると、毎月の負担が増えます。
家賃が少し高い物件でも、実際に使う設備やサービスが含まれていれば、生活全体では割安になる場合があります。
清掃・管理スタッフの有無も確認する
共用部の定期清掃、消耗品の補充、設備点検、管理スタッフの常駐など、管理サービスが充実している物件は、共益費や家賃が高くなることがあります。
安い物件では、入居者が掃除当番を担当したり、ゴミ出しや消耗品の購入を住人同士で行ったりする場合もあります。
家賃だけを比べるのではなく、自分で行う必要がある作業と、管理会社が行うサービスの違いまで確認しましょう。
共用設備を重視する人は、設備条件から比較
料理をする人には大型キッチン、交流や趣味を楽しみたい人には大規模物件が向いている場合があります。
7.共益費を含めた月額合計で比較する
シェアハウスでは、家賃とは別に共益費が発生する物件が多くあります。
本記事の掲載傾向では、共益費は月12,000~20,000円程度が一つの目安です。
共益費には、次のような費用が含まれることがあります。
| 共益費に含まれることがある項目 |
確認したいこと |
| 電気・ガス・水道 |
定額か、使用量に応じた追加請求があるか |
| インターネット |
Wi-Fi料金が含まれるか、通信速度は十分か |
| 共用部の清掃 |
清掃業者が入る頻度、入居者の掃除当番の有無 |
| 消耗品 |
トイレットペーパー、洗剤、ゴミ袋などが含まれるか |
| 設備・管理費 |
共用設備の維持費、管理スタッフの費用が含まれるか |
一部の物件では、光熱費が共益費に含まれず、使用量に応じて実費請求されることがあります。
また、定額制であっても、一定の使用量を超えると追加料金が発生する場合があります。
「家賃は安いのに、共益費を足すとほかの物件より高かった」ということもあるため、必ず次の式で比較してください。
月額合計=家賃+共益費+毎月発生する追加料金
駐輪場代、火災保険料、システム利用料、光熱費の超過分など、毎月または定期的に必要な費用も確認しましょう。
シェアハウスの共益費は、一般賃貸の管理費と何が違う?
光熱費、インターネット、清掃費、消耗品など、共益費に含まれる項目を詳しく解説します。
8.シェアハウスは一般賃貸より安いのか
シェアハウスだからといって、すべての物件が一般的なワンルームより安いとは限りません。
水回り付き個室、築浅、駅近、大型共用施設付きなどの物件では、一般的な賃貸物件と近い家賃になることもあります。
シェアハウスが割安になりやすいのは、家賃だけでなく、入居時と入居後の総支出を比較した場合です。
| 比較項目 |
シェアハウス |
一般的な賃貸 |
| 家具・家電 |
共用部や個室に設置済みの物件が多い |
自分で購入するケースが多い |
| インターネット |
共益費に含まれる物件が多い |
個別契約が必要になることが多い |
| 光熱費 |
定額の共益費に含まれる場合がある |
使用量に応じて個別に支払う |
| 初期費用 |
敷金・礼金が不要、または低額な物件がある |
敷金、礼金、仲介手数料などが必要になる場合がある |
| 清掃 |
共用部は清掃業者が対応する物件がある |
室内のすべてを自分で清掃する |
| 専有空間 |
個室以外は共用になることが多い |
キッチンや水回りも自分だけで使える |
シェアハウスの方が安いかどうかは、家賃だけでは判断できません。
家具家電の購入費、インターネット代、水道光熱費、初期費用、清掃サービスなどを含めて、自分が実際に負担する総額で比べる必要があります。
9.家賃を上手に比較する5つの手順
通勤・通学できるエリアを複数選ぶ
最初から一つの区や駅に限定せず、職場・学校まで無理なく通えるエリアを3~5か所程度選びます。
家賃ではなく月額合計で並べる
家賃、共益費、光熱費の追加分、駐輪場代など、毎月必要になる費用を合計します。
個室の条件をそろえて比較する
広さ、窓、収納、家具、冷蔵庫、水回りの有無など、同じ条件の部屋同士で比較します。
実際に使う共用設備だけを評価する
ジム、シアタールーム、大型キッチンなど、自分が本当に利用する設備かどうかを考えます。
安い理由・高い理由を確認する
駅距離、築年数、部屋の位置、清掃頻度、契約期間など、相場との差が生じている理由を確認します。
気になる物件は、お気に入り機能へ保存して、家賃、共益費、個室、共用部、アクセスを並べて比較すると分かりやすくなります。
相場より安い物件を見つけた場合は、「安いからすぐ決める」のではなく、安い理由を確認しましょう。
自分に不要な設備や条件が省かれているだけなら、お得な物件かもしれません。
一方で、駅から遠い、清掃が少ない、個室が極端に狭い、短期解約金が高いなど、自分にとって大きなデメリットが隠れている可能性もあります。
10.この記事を読んだ人向けの物件条件
家賃相場を確認した後は、自分が重視する条件から実際の募集物件を比較してみてください。
とにかく家賃を抑えたい人へ
東京都内で、比較的家賃が安いシェアハウスを探したい人向けです。
駅から近い物件を優先したい人へ
夜の帰宅、雨の日、毎日の通勤負担を減らしたい人向けです。
個室のプライバシーを重視したい人へ
トイレ、洗面、シャワーなどが個室内にある物件を比較できます。
個室の広さを重視したい人へ
ベッドや机を置いても過ごしやすい、6帖以上の個室がある物件を探せます。
大型ラウンジや共用設備を重視したい人へ
ワークスペース、ジム、シアタールームなどを備えた大規模物件もあります。
料理しやすい物件を探したい人へ
広い調理台、複数口コンロ、大型冷蔵庫など、キッチン設備を重視したい人向けです。
条件が決まっていない人は、エリア検索から比較
家賃、エリア、沿線、個室設備、入居条件などを組み合わせて、自分に合う物件を探せます。
まとめ|家賃相場は、物件を絞り込むための入口
東京のシェアハウス家賃は、エリアによって大きく異なります。
今回の掲載データでは、最も高い文京区が76,399円、最も低い足立区が44,272円で、3万円以上の差がありました。
ただし、同じ区でも、駅からの距離、利用路線、個室の広さ、窓や収納、水回りの有無、共用設備、管理体制によって家賃は変わります。
さらに、シェアハウスでは家賃とは別に共益費が設定されていることが多いため、家賃だけで物件を比較してはいけません。
家賃、共益費、追加料金を合計し、家具家電、インターネット、清掃、共用設備など、自分が利用できるサービスも含めて判断しましょう。
相場表を使って候補エリアを絞り込み、最後は個別の部屋条件と月額合計を確認することが、失敗しにくいシェアハウス選びにつながります。
11.よくある質問
Q. 東京のシェアハウス家賃は、いくらくらいですか?
A. 今回の掲載データでは、エリアによって月44,272円~76,399円となっています。多くのエリアは4万円台後半から6万円台前半ですが、駅距離、個室設備、共用施設によって相場より高くなることがあります。
Q. シェアハウスの家賃が安いエリアはどこですか?
A. 今回のデータでは、足立区44,272円、荒川区45,768円、北区46,074円、板橋区46,385円、葛飾区47,221円の順に安くなっています。ただし、駅近や水回り付き個室では区の相場より高くなる場合があります。
Q. 家賃以外に毎月いくら必要ですか?
A. 多くの物件では、家賃とは別に共益費が必要です。本記事の掲載傾向では月12,000~20,000円程度が一つの目安です。光熱費、インターネット、清掃費、消耗品などが含まれることがあります。
Q. シェアハウスは一般的なワンルームより安いですか?
A. すべての物件が安いとは限りません。水回り付き個室や築浅・駅近物件は、一般賃貸に近い家賃になることもあります。家具家電、インターネット、光熱費、初期費用を含めた総支出で比較してください。
Q. 相場より安い物件は、何を確認すればいいですか?
A. 駅からの距離、個室の広さ、窓や収納、築年数、清掃頻度、光熱費の追加請求、最低契約期間、短期解約金を確認してください。安い理由が自分にとって問題でなければ、割安な物件と判断できます。
Q. 家賃を比較する時に最も重要なことは何ですか?
A. 家賃だけでなく、共益費や毎月の追加料金を含めた月額合計で比較することです。そのうえで、個室の広さ、水回り、家具家電、共用設備、通勤時間を確認しましょう。