今の20代の価値観、その幸福論ってどんなもの?

現代の若者について、悲観的な意見を述べる人は少なくありません。
「税金や年金の負担額が膨らんでいき、明るい未来が感じられない」
「世代間格差が広がるばかりで、立場が一向に向上しない。これから給料がアップしていく気がしない」
「結婚するより一人のほうがいい」
そんな意見を口にしている人もいますよね。

ですが、内閣府の「国民生活に関する世論調査」(2011年度)に目を通してみると、20代の約7割以上が、今の生活に「満足している」「まあまあ満足している」と回答しているそうです。つまり、不幸に見える若者たちは、実のところ今の環境や生活に満足をしているとも言えるのです。



現代の若者の幸福感とは、どんなものなのか

今の若者の幸福感は、昔のそれとはかなり変化していると言われています。
たとえば、消費について。
高級レストランで食事をする、海外ブランドで全身着飾るというのはもはやナンセンスです。それよりも自分で安くて美味しいご飯を作ればいいじゃないか、リーズナブルな値段で自分を素敵に見せられる方法を探せばいいじゃないかという考えを持っている人のほうが圧倒的に多いでしょう。

また、他人との距離のとりかたも変化しました。
携帯電話やスマートフォンの普及で、SNSが浸透したこと。これは、大きな変化です。
自宅を出なくても他の人と交流できることから「友達は100人以上いる」という人もいます。ですが、そのなかで本当に顔を合わせておしゃべりしたり、真剣に話し合ったりできる人がどれだけいるのでしょうか。
昔の価値観を持っている人は、SNSでつながっているだけの人を「友人」「親友」と呼ぶことに抵抗を感じる人もいるでしょう。ですが、今ではそれが普通になってきているのです。

働き方や生き方についてもそうです。
多くの若者が「安定」を臨んでいます。リスクを負って何かに挑戦する人も、もちろんまだまだいますが、「安定したい」「毎月給料がちゃんともらえる職業がいい」という若者も増えました。バブリーな仕事に憧れる人は減ったように思います。 少子化によって、若者への負担やプレッシャーが増加し続けていることも関係しているのかもしれません。

さらに結婚観も変わりました。
昔は20代で結婚をして、30代でマイホームを買って、結婚して数年で子供を産んで…という考え方が多かったように思いますが、今では「独身のまま現状維持で、このまま年を取っていっても構わない」という若者もいます。
「結婚しなくても、シェアハウスにいればいろんな人と交流できるし寂しくない。それでいい」
という考え方でいる方すらいます。

このような話題になると、「今の若者はダメだなあ」という意見を持ちだす人が必ずいます。
ですが、そんなことはありません。
幸福感は、時代の流れに合わせて変わっていくもの。
まず、自分の満足度をアップさせるためには、まず器となる自分を磨かなければいけません。 そうすることであなたがよりハッピーに、より強く輝くことができるのでしょう。 シェアハウスに住むことのメリットのひとつに、「さまざまな世代の人と交流をして、自分の考え方を見つめ直せる」というものがあります。 今の若者の考え方が間違っている、ということはありません。
ですが、「安定しているだけでいいのか?本当に自分のやりたいことがあるんじゃないのか?」という気持ちが心の片隅のあるのならば、さまざまな年齢・職業の人と交流して、自分の幸福感と可能性について考え直してみても良いかと思います。




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この記事を書いた人

東京一人暮らしアドバイザー。 学生時代は下北沢や吉祥寺で過ごし、現在は高円寺在住。 趣味は一人暮らしでもカンタンに作れる、料理・お菓子・パン作り、カフェ巡り、便利でカワイイ雑貨集め。 経験に基づいた一人暮らしの物件探し、防犯情報、お得な節約法・料理術などを提案していきます。最近、シェアハウスへの取材も多く実施しています。 Tokyo Solo Living Advisor. Lately, I have been conducting many interviews about share houses and Japanese language schools.

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