『ノマド』、ここ数年よく耳にする言葉です。特定の場所を拠点として働くのではなく、スマートフォンとPCとプラスαだけを持って好きな場所で働く新しいワークスタイルのことですね。ボクは、ノマドを上記のように解釈していますが、間違っていたら嫌なので、一応コトバンクから定義を抜粋しておきます。
ノマド(nomad)は、英語で「遊牧民」の意味。近年、IT機器を駆使してオフィスだけでなく様々な場所で仕事をする新しいワークスタイルを指す言葉として定着した。このような働き方をノマドワーキング、こうした働き方をする人をノマドワーカーなどと呼ぶ。
定義の方は、大体あっていたかな?従来のワークスタイルであれば、多くの書類の入ったカバン(?)を持って、毎日決まった時間に決まった場所に出社し、決められた席に座って、業務を執行をするようなスタイルかと思いますが、それに比べるとかなり自由度の高いワークスタイルだと思います。ユビキタス社会(この言葉は、もう死語?)が実現された現代においては、PCとスマートフォンがあればどこでも仕事が出来る環境が整いました。そういった背景が、新しく、そして自由なワークスタイルを可能なものにしたものだと思います。
そして、シェアハウスは、この『ノマド』と多くの共通点をもっています。まさに、シェアハウスはノマドのライフスタイル版といったところでしょうか。ノマドワーカーの方やシェアハウスに暮らしたことがある方なら、共通項の説明などしなくても何となくご理解頂けるものだと思っています。ただボクから1つだけあえてお伝えしたいと思っています。
それは、
ノマドワーキングもシェアライフも余計なものをすべて削って、本当に必要なものだけを残したシンプルなワーク/ライフスタイル
だと。
ここで重要なキーワードは『シンプル』。モノや複雑なしがらみが溢れかえってしまった社会では、必要でないものも多く抱えることになってしまったと思います。そして、それと正比例して、本当に必要なモノが何なのか、自分にとって一番大切なモノがなんであるのか、わからなくなってしまったように感じる時が多々あります。
ノマドワーカーの方にとって最も必要なものは、先ほどの述べたノートPCやスマートフォン、、、もそうですが、それ以上に、03-××××-××××のような固定電話番号を持たなくても、立派なオフィスを構えなくても、クライアントから信頼されるようなサービスを提供しようとするマインドであったり、斬新なアイデアで社会をもっと豊かにしていこうとする志だったり、楽しい・ワクワクを形にしていこうとする情熱だったり。。。
当たり前のことですが、これが大企業という傘の下にいたり、業務が複雑化して極度に分業化が進んだ組織にいたりすると、安心感はあるのですが、余計なしがらみやモノもセットになっているので、シンプルに働いたり考えたりするのが難しくなるような気がします。
そして、似たようなことがシェアハウスにも当てはまるように思えます。シェアハウスは、多くの共用品(家電や調理器具)を管理会社が用意してくれるので、必要最小限のモノだけ持っていけば、新しい生活を始めることが出来ます。また、お部屋も10帖とか20帖とか広いお部屋は稀で、大体5~6帖程度が平均的です。なので、そんなに物も置けません。でも、『住めば都』ではありませんが、そんなに物を持たなくても不便を感じることなく生活を送ることが出来ます。
シェアライフを送った方なら何となくわかるかと思いますが、今のところからもっと広いお部屋に引っ越して、たくさんの“物”を追加すれば、生活が豊かになると考えることはなくなると思います。シェアハウスで暮らしていると、シェアメイトと一緒に食材を購入して、カレーを作って、食後にみんなで食器を洗ったりなど、ちょうど良い距離感(カップルになる前の若い男女の間にあるような距離感?)にいる人との交流を気軽に持つことが出来ます。シェアハウスは小さな村のようなものであり、みんなで協力しながら暮らすことで、自分が誰かに必要とされていると感じたり、誰かに感謝されたり、些細なことでも誰かの役に立っているという実感が持てることが、自分のライフスタイルを豊かにしてくれる“モノ”だと思うようになります。(ボクの主観です。)
シンプルを追求すると、人生を本当に豊かにしてくれる本質的なモノが見えてくると思います。そして、シェアハウスには、そんなシンプルな暮らしがあると思っています。
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