「収入的に厳しさを感じた」「親と離れて過ごすことが想像できなかった」という理由から、上京をせずに地元で就職する方は少なくありません。 しかし、上京にはその不安を上回るメリットもたくさんあります。そのメリットを知っておくことで、人生の選択肢がより広がるかもしれません。 それでは、上京することの意外なメリットと、新生活前に知っておきたいデメリットは、どのようなものがあるのでしょうか?
実家が持ち家の場合、同居したほうが安上がりというのは周知の事実です。貯金をしたい、どうしてもやりたい仕事があるけれど安月給だ、という場合には地元で暮らしながら経験を積み、お金を貯める…というのも現実的です。
しかし、そのうちのしかかってくるのが「親の介護問題」です。実家で暮らしている以上、親の介護問題とは真摯に向き合わなければいけません。その責任を負う覚悟は持っておくべきでしょう。
東京の家賃は、地方と比べても割高なのは周知の事実です。ワンルームでも家賃7~8万円は当たり前。新宿や渋谷、恵比寿のような人気エリアならば10万円を超える物件も少なくありません。電気代や外食費も値上がりしており、公共交通機関の料金も毎日利用していればバカにならない金額になります。
コロナ禍以降、物価も日々値上がりしています。自炊で節約しようと思っても、米やパン、たまご、調味料の価格も軒並み高騰していますから、お金はどんどん出ていきます。
地方は東京ほど家賃が高騰していませんので、出費を抑えたいならば地方のほうが適しているでしょう。
参考記事:フリーターでも審査に通る?手取り17万円でも一人暮らしする方法とは?
上京すると、今までの人間関係はほぼリセットされます。もちろん家族や友達との縁が切れるわけではありませんが、東京の学校や職場で新しい人間関係を築くのもとても大事。
新しい人間関係に対して前向きな気持ちでいたとしても、変化はそれなりのストレスをもたらします。元気に振る舞っていても、実は心が悲鳴を上げていた……なんて事態は避けたいものです。
思ったように友達ができず、上京しなきゃよかった、、、なんて後悔してしまうことがないように、さまざまなコミュニティに属して人脈を広げる、もしくはSNSで東京の友達の輪を広げるなど、積極的に行動する姿勢が求められます。
上京はお金がかかる、新しい人間関係が大変だというデメリットを紹介しましたが、東京に住むメリットはそれ以上にたくさんあります。
たとえば、自分らしく生きたいという人は、上京が向いているタイプです。
実家で暮らせば、収入に余裕が出ます。
ですが、経験はお金で得られないもの。
上京をして学んだことや、自活能力はこれから先の長い人生を生きていくうえで、必ず支えとなってくれます。実家にて上げ膳据え膳のまま生活するより、上京して仕事で揉まれながら、生活能力を身につけることでたくましく生きられるようになることでしょう。
田舎でも、もちろん結婚することはできます。ですが、上京して一人暮らしをすることで、結婚できる可能性が上がるかも。というのも、両親の目を気にせずに、時間をやりくりできる生活のほうが、異性との出会いも広がりやすくなります。
日本の独身者の8割が、親と同居しているというデータもあります。
結婚したいのならば、上京して自立したほうが、その確率が上がるかもしれません。
近年働き方が多様化し、リモートワークを駆使しながら地方暮らしを楽しむ方も増えてきました。また、東京に出なくとも動画配信やSNSでインフルエンサーとして活動し、地方で生活することを選ぶ人も珍しくありません。
それでも、やはり東京でしか学べないこと、体験できないことはたくさんあります。
東京でしか学べない専門性の高い学問を学びたい、特定の先生に師事したいという時には迷わず上京すべきです。ファッションやメイクを極めたいと考えている人も、流行の最先端を行く東京ならば、街を歩いているだけで刺激を得られます。
東京でしかできない仕事もあります。憧れのあの会社で働きたい!という場合もそうでしょうし、芸能関係の仕事に尽きたい場合も、東京は芸能事務所が多いため、地方よりもオーディションの回数が多くチャンスにも恵まれやすいのです。
地方でも独学で学べることはあります。ですが、東京でしっかりした学校や先生について学び、実務経験を積んだほうがより確実に夢を叶えられるでしょう。
東京にはたくさんの人で溢れていますので、出会える人数が地方と比べても段違い。地方では出会えないような国籍や職業、ユニークな経歴の人とも気軽に知り合えます。
その出会いは視野を広げてくれるでしょうし、より自分を成長させてくれること間違いなし!
外国籍の友人ができれば、外国語スクールやオンライン授業よりも手軽に生きた外国語に触れられます。友達と仲良くしているだけで他言語に慣れることができるので、勉強が苦手な人でも国際交流を心から楽しめるはず。
将来起業したいという方も、東京で人脈作りをしておけば、起業の先輩からアドバイスをもらい、同じ夢を持つ人たちと切磋琢磨しながら自分のビジネスプランをブラッシュアップできます。
物価高や人手不足も手伝い、東京の最低時給は全国でも最高金額となっています。地方にいるよりも東京のほうが生活費は高くなりますが、アルバイトやパートで稼げる金額は東京のほうが高額です。
また、東京には地方とは比べ物にならないほどたくさんの企業があります。選べる職業の選択肢も多いですし、就職活動に成功すれば高年収が見込めるでしょう。
しっかり稼いで自立したい人には、東京はおすすめの土地なのです。
それでは、ここからは実際に上京した方々の体験談をご紹介します。上京へのきっかけやモチベーションアップの方法、今だから話せる失敗談もうかがいました。
昔から東京に憧れていて、自分もドラマや映画に出てくるようなところで暮らしたい!と就職をきっかけに上京しました。東京で過ごす毎日はとても楽しいです。仕事は大変ですが、ものすごくやりがいがありますし、休日のお出かけがリフレッシュになっています。渋谷や池袋も好きですが、浅草の昭和レトロな雰囲気も大好き。いろんなスポットで街ブラを楽しんでいます。駅によってカラーが全く違うので、東京に飽きることはなさそうです。(20代・女性)
将来建築士になりたいという夢を、東京で絶対に叶えるぞ!と覚悟を決めて上京しました。親からは地元の国立大学に進学することを勧められたのですが、上京を諦めたら絶対に後悔すると思い、頑張って説得しました。第一志望の大学に進学でき、憧れていた先生のゼミにも入れて毎日充実しています。このまま東京で暮らしていけるように、就職活動も頑張ります。(20代・男性)
上京してきてびっくりしたのは、流行の最先端のものに触れられること。毎週のように流行りのグルメの食べ歩きをしたり、美術館や劇場に遊びに行ったりできるのが仕事のモチベアップになっています。新しいものが大好きな私に、東京は本当にぴったりです。友達ができるか不安に思ったこともありましたが、田舎と同じくらいかけがえのない親友ができました!(20代・女性)
私の地元は本当に仕事がなくて、一度親のつてで就職したものの、その仕事を一生やりたいと思えず、24歳で上京しました。結果から言いますと、大正解でした!最初は職場になじめずにつらい思いをしたこともありましたが、根性で頑張りました。恋愛のほうも充実しており、現在の職場で出会った人ともうすぐ結婚する予定です。(30代・男性)
30代半ばで上京しました。きっかけは、離婚です。既に両親も亡くしていて頼れる実家もなく、元夫の家の近くに住み続けるのも嫌だったので、思い切って子供を連れて東京に出てきました。 東京ならば看護師の資格を活かして働けると思ったのですが、実際に仕事もすぐ決まり、年収も100万円以上アップ。上京するというと10代から20代前半のイメージがありますが、30代でも大丈夫です!まずは行動あるのみです。(30代・女性)
東京に住める!と舞い上がってしまい、不動産屋で勧められた物件を深く考えずに契約してしまったことを今でも後悔しています。上京してから、交通の便の悪い駅に住んでいることに気が付きましたが、もうどうにもできず。東京生まれの友達からも「聞いたことない駅だけど、都内なの?」と言われる有様でした。通勤も大変で、2年住んで契約更新のタイミングで23区内に引っ越しました。ちょっと賃料は上がりましたが、通勤も楽!上京する時にはしっかり物件リサーチすることをおすすめします。(20代・男性)
憧れのドラマのロケ地にどうしても住みたくて、1年間アルバイトで資金を貯めて上京しました。東京での生活は本当に楽しいです。 上京して一番苦労したことを挙げるとすれば、生活費のやりくりです。家賃は高いと聞いていたので、物件を決める時にできるだけ安くて良い部屋を探そうと意識したのですが、光熱費や食費にこんなにお金がかかるとは……!しかも、東京って物価が高いんですね。東京慣れした今では、激安スーパーにも詳しくなりました。(20代・女性)
実際に住んでみた東京はたしかに混雑がすごいし、街は汚いし、ストレスがたまることもあります。でも、私の田舎は村中が親戚のような感じで、プライベートなこともすべて筒抜け。恋人の有無や進学先も詮索され、余計なアドバイスをしてきます。プライバシーゼロです!さらに、女性は仕事よりも結婚せよと毎日のように言われ、仕事大好き人間の私は結婚を急かされている雰囲気で本当につらかった。東京は田舎に比べると干渉してくる人は少ないし、結婚しない権利を認めてくれている感じがして、生きやすいです。今はのびのび自分らしく暮らせています。(20代・女性)
18歳の時に上京してきました。東京の美大に進学したのですが、驚いたのは都内に実家がある人との格差。家賃はもちろん、食費も生活費もかからずお小遣いをもらって優雅に暮らしている彼らが本当に羨ましかったです。一方、自分は食べるのもやっとのカツカツ状態で、いつもアルバイトに追われていました。でも、絶対に負けないぞ!という気持ちをばねに、4年間作品作りに打ち込み、念願の個展も開催できました。東京で個展を開くという夢を叶えることができ、自信にもつながりました。(20代・男性)
就職活動の時、短期契約で入居したシェアハウスが気に入り、上京してからも住むことに決めました。上京するまでは東京に友達ゼロだったのですが、シェアメイトとも仲良くなり、仕事や恋愛の相談にものってもらう仲になりました。仕事抜き・打算なしで仲良くなれる関係性の友達が、東京でもできるなんて思いませんでした。将来の夢を話し合っているうちに「じゃあ、2人で起業してみる?」と盛り上がって、昨年本当に事業を立ち上げることができました!(20代・男性)
上京を通して、挫折や失敗を経験する人もいるかもしれません。ですが、上京した方の体験談からは、そんな気持ちすら自分の肥やしにしているたくましさも感じられました。
上京する際にはちゃんと準備をしておくこと、そして積極性を忘れずに行動を起こすことが大事なのですね!
上京は無理にするものではありませんから、収入のめどもたたないまま、目標もないまま上京してもうまくいきません。 ですが、地元にとどまって危機感のないまま実家で暮らし続けていると、「周囲の友達は自分の夢を叶えて立派な社会人になったり、結婚して幸せな家庭を築いたりしているのに、自分は実家暮らしの独身のまま」なんてことになりかねません。
年齢を重ねれば重ねるほど、上京へのハードルは上がっていきます。東京に行きたい、独立して自分らしく生きていきたいと思うのならば、まずは行動を起こしましょう。
憧れの街・東京があなたをたくましく、賢く生きていく術を身につけさせてくれるはずです。
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