シェアハウス生活20年の体験談|AYAKOさんが語るリアルな暮らし
シェアハウスに興味はあるけれど、実際の生活がよく分からない。
どんな人が住んでいるのか。人間関係は面倒ではないのか。キッチンやリビングなどの共有スペースは使いやすいのか。外国人や社会人との交流は本当にあるのか。一人暮らしと比べて、何が良くて、何が大変なのか。
シェアハウスを考えている人の中には、そんな不安を持っている方も多いと思います。
そこで、シェアハウスに関する不安を少しでも払しょくしたく、もっとハウス内の情報を発信して、もっとクリアにしていきたい。そんな想いから、実際にシェアハウスの入居者にインタビューする企画を始めました。
今回はインタビュー形式ではなく、AYAKOさん自らの言葉で、シェアハウスでのライフスタイルを書いていただきました。
AYAKOさんは、シェアハウスに住んで、なんと20年。
今はご結婚をされて家庭を持たれている関係でシェアハウスには住んでいませんが、可能であればまだ住んでいたいと豪語するAYAKOさん。
なぜそこまで長い時間をシェアハウスで過ごしたのか。シェアハウス生活にはどんな魅力があり、どんな大変さがあるのか。
シェアハウスに住もうか悩んでいる方には、かなり参考になる内容です。
先に結論|20年住んだ人が感じたシェアハウスの本当の魅力
AYAKOさんが20年のシェアハウス生活を通して感じた魅力は、「安く住めること」だけではありません。
- 一人でいたい時は個室で過ごせる
- 誰かと話したい時はリビングに行けばいい
- 家族ほど近すぎず、アパートの隣人よりは近い距離感がある
- 外国人・社会人・学生など、多様な人と自然に出会える
- 仕事やプライベートで落ち込んだ日も、たわいない会話に救われることがある
- 小さなトラブルも含めて、人と暮らす面白さを感じられる
シェアハウスというと、「家賃が安い」「初期費用を抑えられる」「家具家電付きで始めやすい」といった金銭面のメリットが注目されがちです。
もちろん、それも大きな魅力です。都会で一人暮らしを始めるには、敷金・礼金・仲介手数料・保証人・家具家電など、想像以上にお金がかかることがあります。シェアハウスなら、物件によってはスーツケース一つで暮らし始めることもできます。
ただ、AYAKOさんの体験談で本当に印象的なのは、シェアハウスの価値を「安さ」だけで語っていないことです。
一人で暮らすよりも、少しだけ人の気配がある。けれど、ずっと誰かと一緒にいなければいけないわけではない。近すぎず、遠すぎない距離に人がいる。
その距離感が、20年という長いシェアハウス生活につながっていったのだと思います。
シェアハウスの魅力は、「安く住めること」だけではありません。
一人の時間を持ちながら、必要な時には人とつながれる。そんなちょうどいい距離感こそ、AYAKOさんが20年住み続けた理由でした。
シェアハウスに住む前の不安に、20年の体験から答える
シェアハウスに住む前は、誰でも不安があります。
知らない人と暮らすなんて大丈夫なのか。共有スペースは汚くならないのか。一人の時間はあるのか。人間関係に疲れないのか。
ここでは、AYAKOさんの体験談をもとに、シェアハウスを検討している人が感じやすい不安に答えていきます。
| 住む前の不安 |
AYAKOさんの体験から見えたこと |
| 人間関係が面倒そう |
交流は完全自由参加。疲れている時は部屋で過ごし、誰かと話したい時だけリビングに行くことができる。 |
| 一人の時間がなくなりそう |
個室があるため、一人の時間は確保できる。シェアハウスの中にも、自分だけのスペースはちゃんとある。 |
| 共有スペースが汚そう |
食器の放置や冷蔵庫のトラブルなど、小さな事件は起こる。ただし、多くの住人が配慮し合うことで、快適に暮らせるハウスもある。 |
| 外国人との生活が不安 |
価値観や文化の違いに触れることで、自分の考え方が広がる。外国人との交流は、シェアハウス生活の大きな魅力にもなる。 |
| 大人数だと設備が混みそう |
60人規模のシェアハウスでも、設備数や住人同士の配慮があれば、思ったほどストレスなく暮らせることもある。 |
| トラブルが起きたら怖い |
小さなトラブルはある。ただ、問題を起こそうとして住んでいる人はいない。多くの場合、みんなで共有し、なんとか解決していく文化がある。 |
大事なのは、シェアハウスを「夢のような共同生活」として見すぎないことです。
食器が放置されることもあります。冷蔵庫の使い方でモヤっとすることもあります。生活習慣が違う人と暮らす以上、小さなストレスはあります。
ただ、それを上回るような出会い、会話、安心感、視野の広がりがあるからこそ、AYAKOさんは20年もの間、シェアハウスで暮らし続けたのだと思います。
シェアする生活のはじまり
初めまして、AYAKOです。
今は国連職員として、サステナブルな社会の実現のために働いています。これからの時代は、所有でなくシェアする時代が来ると感じている今、改めてシェアハウスの良さを多くの人に伝えたいと思い、この度、シェアハウスの生活を紹介しようと思いました。
私がなぜ20年もシェアハウス生活をしたのか、本日はそのことについてご紹介します。
私は大学2年生の時にアメリカ留学で寮に入り、シェアメイトとお部屋をシェアしてから、38歳で結婚するまでの約20年の間、ほとんどの時代をシェアハウスで暮らしました。
今振り返っても、本当に楽しかった思い出ばかりで、もしシェアハウス暮らしを迷っている人がいたら、是非まずは飛び込んでみてほしいなと思います。
都会へ出て一人暮らしをしようと思うと、まず、初期費用や保証人等で高額な金額を必要としますが、シェアハウスなら、スーツケース一つで1週間位から暮らし始めることができます。
いろんなスタイルのシェアハウスがあるので、それはまずは住んでみて自分に合うかどうか決めればいい。嫌なら出ればいい。何も難しいことはないのです。
シェアハウスは、人生を大きく変える決断というより、まず試してみることができる暮らし方です。
合うかどうかは、実際に住んでみて分かることも多いのです。
私もアメリカでお部屋をシェアするまでは、誰かとお部屋をシェアするなんて考えられない、絶対無理、と思っていました。
もちろん、シェアメイトと合う合わない問題はどこにでもありますが、私の場合は運よくシェアメイトに恵まれ、とても楽しい寮生活を送ることができました。
そのため、日本に帰国後も、また一時期オーストラリアで暮らしていた時も、一人暮らしという選択肢は全く考えませんでした。
日本で初めてのシェアハウス暮らし
私が日本で最初に暮らしたシェアハウスは、東京にある「teacher's lodge」という30〜40人が暮らすシェアハウスでした。
名前の通り英語の先生として日本に滞在している外国人や社会人、大学生、フリーターなど、年齢層は20代前半から40代位まで幅広い層が暮らしていました。
お部屋は全て個室。狭いお部屋は3畳程で家賃38,000円、ベッド&デスク付きでした。
これを聞くと「3畳?ありえない!」と思うかもしれませんが、意外と住める環境でした(笑)。寝るだけの生活の人は十分かもしれません。私はのちにお給料が上がり、6畳のお部屋に移動しましたが..(^ ^)
シェアメイトとの交流に全く興味のない住人は1割程いて、そんな人たちは顔を見ることもありません。
やっぱり大半の住人は、何かしら交流を持ちたいと思ってシェアハウスを選ぶのでしょう。キッチンやリビング、中庭にはいつもそんな住人がゆるく交流をしていました。
週末にはBBQをしたり、その国の料理を振る舞ったパーティーをしたり、色々なイベントも行われていました。
ここで見えてくる、シェアハウスのリアル
- 全員がベタベタ交流しているわけではない
- 交流したい人はリビングやキッチンに集まる
- 静かに暮らしたい人は個室で過ごすこともできる
- イベントは自由参加で、無理に参加しなくてもいい
- 部屋が小さくても、共有スペースがあることで生活が成立することもある
もちろんこれらは完全自由参加。
仕事で疲れて、お部屋でゆっくりひとりの時間を楽しみたければ、お部屋で過ごしたらいい。なんとなく誰かと話したくなって、リビングに行けば誰かがいる。
そんな環境が私にはとても心地よかった。
リビングに行けば誰かがいる、でも一人にもなれる
家族程近すぎず、アパートの隣人よりは近い距離にいて、お互い助けが必要な時は、支え合う。
年齢や職業などの縦のつながりのないフラットな横のつながりは、人間関係を築く上でも、メンタルの安定にも、とても重要だと感じました。
仕事やプライベートで嫌なことがあった時も、一人でいるとつい悶々とネガティブに考えてしまいがちだったりします。
ただ、そんな時、リビングでたわいない話をシェアメイトとしているうちに、だんだん元気になってきたり・・・。
そんなことはしょっ中でした。
シェアハウスの距離感は、家族ほど近すぎず、アパートの隣人ほど遠すぎない。
この「近すぎないけど、ちゃんと人がいる」感覚が、一人暮らしの寂しさをやわらげてくれることがあります。
一人暮らしは自由です。誰にも気を使わず、自分のペースで生活できます。
ただ、落ち込んだ日も、疲れた日も、家に帰れば一人。誰とも話さずに一日が終わることもあります。
シェアハウスは、その反対に、必要な時に少しだけ人とつながれる暮らし方です。ずっと誰かと一緒にいる必要はありません。けれど、リビングに行けば誰かがいるかもしれない。
その安心感が、AYAKOさんにとって大きかったのだと思います。
外国人・社会人・多様な人と暮らすことで広がった価値観
海外に行くと世界が広がる、なんてよく言います。
シェアハウスに暮らすことも、大きな視野の広がりや、多様性を実感し、人間として成長することに繋がると思っています。
自分の家族や周囲の人間の間だけの環境で育つ中で形成された色眼鏡や価値観、考え方が、一気に変わります。
外国人との交流は、その幅を更に広げてくれます。
こんな考え方もあるんだ、がより多く受け入れられるようになることは、人生を生きる上での柔軟性が広がり、プライベートにおいても仕事においても、とても生きやすくなると思います。
シェアハウスの交流は、ただ友達が増えるだけではありません。
年齢・国籍・仕事・価値観が違う人と暮らすことで、自分の当たり前が少しずつ広がっていきます。
シェアハウスには、自分とまったく違う背景を持つ人が暮らしていることがあります。
日本で働く外国人。夢を追っている人。会社員。大学生。フリーター。年齢も仕事も国籍も違う人たちが、同じキッチンを使い、同じリビングで話す。
普通に一人暮らしをしていたら、ここまで生活の中で多様な人と交わることは少ないかもしれません。
AYAKOさんにとって、シェアハウスは住まいであると同時に、価値観が広がる場所でもありました。
もちろん事件もある。だからこそ見える共同生活のリアル
私はある時、約60人が暮らす大型のシェアハウスに暮らしていたことがありました。
60人と聞くと、「シャワーやトイレ、キッチンは混んだりしない?」とかよく聞かれましたが、実際はほとんどそんなストレスはなく、快適に暮らすことができました。
多くの人が一緒に暮らしているからこそ、それぞれが他の住人に対する配慮や気遣いを持って行動しているからこそ保たれていた、平和で快適な暮らしでした。
もちろん、60人もの多種多様な人間が一緒に暮らしていたら、事件が起こることもあります。
いつ炊いたのかわからない位放置された、化学兵器化された炊飯器の中のお米にでくわし、悲鳴をあげる日本人の女の子。
「キッチンのシンクはいつも綺麗に」を無視して、使ったフライパンを放置して食事をするアメリカ人。
一番びっくりしたのは、シェアハウス内にお弁当部というのがあって、部員が好きなおかずを1種類作り、みんなが作ったおかずを入れてお弁当を作る、といったちょっと楽しい集まりがあった時のことです。
そんな楽しいお弁当部員が前日に冷蔵庫に入れておいたお弁当が、盗まれる事件がありました。
シェアハウス事件簿
さすがに人のお弁当を盗むなんて、よっぽどお腹が空いていたのか、それにしても心ない。。ちょっとしたトラブルは、シェアハウスではつきものかもしれません。
シェアハウスの入居者で共有しているFacebookのグループページには、そんな事件が起きるたび、すぐ全員に共有されます。
優しいコメントを残す人、批判的コメントを残す人。いろいろいて、それを眺めているだけでも、本当にいろんな人がいるなぁと面白半分にみていました。
シェアハウスの不安は、ゼロにはなりません。
共用部の使い方、食器の放置、冷蔵庫のルール、生活音、人間関係。共同生活だからこそ起こる小さなストレスはあります。ただ、それを含めても、人と一緒に暮らすことで得られる安心感や発見があるのもシェアハウスの魅力です。
ただひとつ言えることは、問題を起こそうなんて意識でシェアハウスに暮らす人はだれもいない、ということです。
みんなと仲良く楽しく交流していこうという意識の中で、ぶつかってしまうこともある。そしてみんなでなんとか解決していく。
そういったちょうどいい距離感の暮らしが、シェアハウスなんだと今でも思っています。
20年住んだAYAKOさんが、それでもシェアハウスをすすめる理由
シェアハウスの暮らしは、多くの人との出会い、関わりがあり、確実に人生を豊かにしてくれます。
私は個人的に、ひとりで暮らすなんて本当にもったいないと思います。
シェアハウスの中にも、一人のスペースはちゃんとあります。
もし、シェアハウス暮らしに迷っている人がいたら、まずは一歩踏み出してみることをお勧めします。
必ず楽しい出会いや発見がありますよー!
AYAKOさんが20年住み続けた理由
- スーツケース一つで始められる身軽さがあった
- リビングに行けば誰かがいる安心感があった
- 交流するか、一人で過ごすかを自分で選べた
- 外国人や社会人との出会いで価値観が広がった
- トラブルも含めて、人と暮らす面白さがあった
- 一人暮らしでは得にくい、ゆるいつながりがあった
シェアハウス生活20年の体験談から見えてくるのは、シェアハウスが「住む場所」でありながら、人との距離感や価値観を広げてくれる場所でもあるということです。
もちろん、誰にでも合うわけではありません。共同生活が苦手な人もいます。生活音が気になる人もいます。共有スペースの使い方がどうしても気になる人もいるでしょう。
でも、一人暮らしでは少し寂しい。けれど、誰かとべったり暮らしたいわけでもない。人とのつながりはほしいけれど、自分の時間も大切にしたい。
そんな方にとって、シェアハウスはちょうどいい選択肢になるかもしれません。
これからシェアハウスを選ぶ人へ
シェアハウスに不安がある方も、実際の暮らしを知ることで、少しイメージが変わったのではないでしょうか。
大切なのは、「シェアハウスならどこでも同じ」と考えないことです。
交流が多いハウスもあれば、静かに暮らす人が多いハウスもあります。外国人が多いハウスもあれば、日本人中心のハウスもあります。イベントが多いハウスもあれば、ほとんど干渉しないハウスもあります。
自分が求めているのは、にぎやかな交流なのか。静かだけど少し人の気配がある暮らしなのか。外国人との交流なのか。費用を抑えることなのか。
そこを考えながら選ぶと、自分に合うシェアハウスに出会いやすくなります。
シェアハウスを選ぶ時に確認したいこと
- 個室の広さと収納は十分か
- リビングやキッチンの雰囲気は自分に合いそうか
- 住人同士の交流が多い物件か、静かに暮らす物件か
- シャワー・トイレ・洗濯機の数は足りているか
- 清掃ルールや管理体制はしっかりしているか
- 外国人入居者や社会人など、どんな人が住んでいるか
- 最低契約期間や退去条件はどうなっているか
以上、人生の半分以上をシェアハウスで過ごしたAYAKOさんでした。
少しでもシェアハウスが気になっているよ、という方は是非こちらよりお探しください!
よくある質問
Q. シェアハウスはどんな人に向いていますか?
A. 一人暮らしの孤独感が不安な人、人との交流を楽しみたい人、外国人や社会人など普段出会わない人と関わりたい人に向いています。一方で、完全に一人の空間で暮らしたい人や、共用部の使い方が気になりすぎる人は慎重に検討した方がよいでしょう。
Q. シェアハウス生活のメリットは何ですか?
A. 初期費用を抑えやすいこと、家具家電付きで始めやすいこと、人とのつながりを感じやすいこと、多様な価値観に触れられることです。AYAKOさんの体験談では、家族ほど近すぎず、アパートの隣人よりは近い「ちょうどいい距離感」も大きな魅力として語られています。
Q. シェアハウスに住むと一人の時間はなくなりますか?
A. 個室タイプのシェアハウスであれば、一人の時間は確保できます。リビングに行けば誰かと話せて、疲れている時は部屋で過ごせるという距離感が、シェアハウスの心地よさにつながることもあります。
Q. シェアハウスでトラブルはありますか?
A. あります。食器の放置、冷蔵庫の使い方、生活音、共用部のマナーなど、小さなトラブルは起こることがあります。ただし、管理体制や住人同士のコミュニケーションによって解決できることも多いため、内覧時にルールや雰囲気を確認することが大切です。
Q. 外国人がいるシェアハウスはどんな魅力がありますか?
A. 外国人入居者がいるシェアハウスでは、日常の中で異文化に触れられることがあります。言語や考え方、生活習慣の違いを知ることで、自分の価値観が広がるきっかけになるでしょう。
Q. シェアハウスは人間関係が面倒ではありませんか?
A. 物件によります。交流が多いハウスもあれば、静かに暮らす人が多いハウスもあります。AYAKOさんの体験談では、イベントは自由参加で、疲れている時は個室で過ごし、誰かと話したい時はリビングに行くという距離感が心地よかったと語られています。
Q. シェアハウスを選ぶ時は何を確認すればいいですか?
A. 個室の広さ、共有スペースの清潔感、住人同士の雰囲気、設備数、清掃ルール、管理体制、最低契約期間、退去条件を確認しましょう。特に、交流を楽しみたいのか、静かに暮らしたいのかによって選ぶ物件は変わります。