SHARELIFE MAGAZINE

シェアライフマガジン

シェアハウスと共に生きた20年

シェアハウスに関する不安を払しょくしたく、もっとハウス内の情報を発信をして、もっとクリアにしていきたい!そんな想いから始めた、実際にシェアハウスの入居者にインタビューする企画を始めました。

今回はインタビュー形式ではなく、AYAKOさん自らの言葉でシェアハウスでのライフスタイルを書いていただきました!AYAKOさんはシェアハウスに住んで...なんと20年!! 今はご結婚をされて家庭を持たれている関係でシェアハウスには住んでいませんが、可能であればまだ住んでいたい!と豪語するAYAKOさん。

なぜそこまでの長い時間をシェアハウスで過ごしたのか?シェアハウスに住もうかと悩んでいる方にはおススメの内容です!




初めまして、AYAKOです。今は国連職員として、サステナブルな社会の実現のために働いています。これからの時代は、所有でなくシェアする時代が来ると感じている今、改めてシェアハウスの良さを多くの人に伝えたいと思い、この度、シェアハウスの生活を紹介しようと思いました。私がなぜ20年もシェアハウス生活をしたのか、本日はそのことについてご紹介します!




『シェアする生活のはじまり』

私は大学2年生の時にアメリカ留学で寮に入り、シェアメイトとお部屋をシェアしてから、38歳で結婚するまでの約20年の間、ほとんどの時代をシェアハウスで暮らしました。

今振り返っても、本当に楽しかった思い出ばかりで、もしシェアハウス暮らしを迷っている人がいたら、是非まずは飛び込んでみてほしいなと思います。

都会へ出て一人暮らしをしようと思うと、まず、初期費用や保証人等で高額な金額を必要としますが、シェアハウスなら、スーツケース一つで1週間位から暮らし始めることができます。いろんなスタイルのシェアハウスがあるので、それはまずは住んでみて自分に合うかどうか決めればいい。嫌なら出ればいい。何も難しいことはないのです。

私もアメリカでお部屋をシェアするまでは、誰かとお部屋をシェアするなんて考えられない、絶対無理、と思っていました。
もちろん、シェアメイトと合う合わない問題はどこにでもありますが、私の場合は運よくシェアメイトに恵まれ、とても楽しい寮生活を送ることができました。そのため、日本に帰国後も、また一時期オーストラリアで暮らしていた時も、一人暮らしという選択肢は全く考えませんでした。




『日本で初めてのシェアハウス暮らし』

私が日本で最初に暮らしたシェアハウスは、東京にあるʻʼteacherʼs lodgeʼʼという30-40人が暮らすシェアハウスでした。

名前の通り英語の先生として日本に滞在している外国人や社会人、大学生、フリーターなど、年齢層は20代前半から40代位まで幅広い層が暮らしていました。お部屋は全て個室、狭いお部屋は3畳程で家賃38000円、ベット&デスク付でこれを聞くと3畳?ありえない!と思うかもしれませんが、意外と住める環境でした(笑)寝るだけの生活の人は十分かもしれません。私はのちにお給料が上がり、6畳のお部屋に移動しましたが..(^ ^)

シェアメイトとの交流に全く興味のない住人は1割程いて、そんな人たちは顔を見ることもありません。やっぱり大半の住人は何かしら交流を持ちたいと思ってシェアハウスを選ぶのでしょう。キッチンやリビング、中庭にはいつもそんな住人がゆるく、交流をしていました。週末にはBBQをしたり、その国の料理を振る舞ったパーティーをしたり、色々なイベントも行われていました。


もちろんこれらは完全自由参加。仕事で疲れて、お部屋でゆっくりひとりの時間を楽しみたければ、お部屋で過ごしたらいい。なんとなく誰かと話したくなって、リビングに行けば誰かがいるそんな環境が私にはとても心地よかった。

家族程近すぎず、アパートの隣人よりは近い距離にいて、お互い助けが必要な時は、支え合う。年齢や職業などの縦のつながりのないフラットな横のつながりは、人間関係を築く上でも、メンタルの安定にも、とても重要だと感じました。仕事やプライベートで嫌なことがあった時も、一人でいるとつい悶々とネガティブに考えてしまいがちだったりします。ただ、そんな時、リビングでたわいない話をシェアメイトとしているうちに、だんだん元気になってきたり・・・。

そんなことはしょっ中でした。




『ちょうどいい距離のつながり』

海外に行くと世界が広がる、なんてよく言います。シェアハウスに暮らすことも、大きな視野の広がりや、多様性を実感し、人間として成長することに繋がると思っています。

自分の家族や周囲の人間の間だけの環境で育つ中で形成された色眼鏡や価値観、考え方が、一気に変わります。外国人との交流はその幅を更に広げてくれます。こんな考え方もあるんだ、がより多く受け入れられるようになることは、人生を生きる上での柔軟性が広がり、プライベートにおいても仕事においても、とても生きやすくなると思います。

私はある時、約60人が暮らす大型のシェアハウスに暮らしていたことがありました。60人と聞くと、『シャワーやトイレ、キッチンは混んだりしない?』とかよく聞かれましたが、実際はほとんどそんなストレスはなく、快適に暮らすことができました。

多くの人が一緒に暮らしているからこそ、それぞれが他の住人に対する配慮や気遣いを持って行動しているからこそ保たれていた平和で快適な暮らしでした。もちろん60人もの多種多様な人間が一緒に暮らしていたら、事件が起こることもあります。



いつ炊いたのかわからない位放置された、化学兵器化された炊飯器の中のお米にでくわし、悲鳴をあげる日本人の女の子。


ʼʼキッチンのシンクはいつも綺麗にʼʼ を無視して使ったフライパンを放置して食事をするアメリカ人。



一番びっくりしたのは、シェアハウス内にお弁当部、というのがあって、部員が好きなおかずを1種類作り、みんなが作ったおかずを入れてお弁当を作る、といったちょっと楽しい集まりがあったのですが、そんな楽しいお弁当部員が前日に冷蔵庫に入れておいたお弁当が盗まれる事件です。



 シェアハウス事件簿 さすがに人のお弁当を盗むなんて、よっぽどお腹が空いていたのか、それにしても心ない。。ちょっとしたトラブルは、シェアハウスではつきものかもしれません。


シェアハウスの入居者で共有しているFacebookのグループページには、そんな事件が起きるたび、すぐ全員に共有され、優しいコメントを残す人、批判的コメントを残す人。いろいろいて、それを眺めているだけでも本当にいろんな人がいるなぁと面白半分にみていました。


ただひとつ言えることは、問題を起こそうなんて意識でシェアハウスに暮らす人はだれもいない。みんなと仲良く楽しく交流していこうという意識の中でぶつかってしまうこともある。そしてみんなでなんとか解決していく。そういったちょうどいい距離感の暮らしが、シェアハウスなんだと今でも思っています。

シェアハウスの暮らしは、多くの人との出会い、関わりがあり、確実に人生を豊かにしてくれます。私は個人的に、ひとりで暮らすなんて本当にもったいないと思います。シェアハウスの中にも一人のスペースはちゃんとあります!もし、シェアハウス暮らしに迷っている人がいたら、まずは一歩踏み出してみることをお勧めします。

必ず楽しい出会いや発見がありますよー!

以上、人生の半分以上をシェアハウスで過ごしたAYAKOさんでした。
少しでもシェアハウスが気になっているよ、という方は是非こちらよりお探しください!

この記事を書いた人

こんにちは、Kudoです! 筋トレ×サラリーマン生活をしていましたが、シェアハウスに入って、人生が変わりました。(笑) シェアハウスに入って、ランニング・サーフィン・テニス・韓流エンタメが趣味となり フリーランスとしても働くようになりました。 『人と繋がって広がる』シェアハウスライフを伝えていければと思います! 少しでも記事を見てシェアハウスに興味をもって飛び込んできてもらう人が増えればうれしいです。 宜しくお願いします!

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