シェアハウスに住もうかどうかを考えている人の中には
・どんな生活が待っているのかがわからない。
・どんな人たちが住んでいるのかわからない。
・実際に住んでみてマイナスな部分はないのか。
こんな不安を抱いているのではないでしょうか?
その不安を払しょくしたく、もっとハウス内の情報を発信をして、もっとクリアにしていきたい!
そんな想いから始めた、実際にシェアハウスの入居者にインタビューする企画を始めました。
幼いころから優等生な人生を歩み、大学3年で迎えた就職活動。周囲からの評価を得ることを意識して生きてきた自分に行き詰まり、新卒切符が紙切れに。そんな時に出会ったシェアハウスが山口さん(※仮名です。)の人生を変えたといいます。
シェアハウスの中で彼はどんな影響を受けたのか?そして今伝えたい感謝の気持ちとは?
必見です。
工藤『今住んでいる、シェアハウスは、いつからお住まいに?』
山口『大学を卒業してからすぐ後になるので、そろそろ住み始めてから約1年半が経ちます。』
工藤『大学卒業してから、シェアハウスに入居したんですね。以前は実家ですか?』
山口『いえ、山梨に実家があるのですが、大学に進学するタイミングで一人暮らしを始めました。そして、大学を卒業後、就職せずにこのシェアハウスに引っ越しました』
工藤『就職活動があまりうまくいかなかったのですか?』
山口『はい。就職活動が始まり、自己分析やインターンの面接対策、ESの添削、OB訪問だったりいろいろと始まるじゃないですか?最初は流されるがままに就職活動に取り組んでみたんです。ただ、なんでそもそもそんなことをしているんだっけ?って俯瞰してみている自分も出てきてしまって。』
工藤『急に足が止まっちゃったんですね。』
山口『自分で言うのもなんですけど、優等生を演じていたんだと思います。学生時代には勉強やスポーツに対して真面目に取り組んでいたので、教師の目にはかなり模範的な生徒に写っていたと思います。与えられる質問に対しては答えられるけど、自分で質問を作っていくことはできない。そうなったら活力がわかなくなってしまって。自業自得と言えばそれまでですが、就活のタイミングで人生が行き詰まってしまいました。』
工藤『その後は、どうされたんですか?』
山口『実質、無職状態じゃないですか?ただ、その状態で実家に帰ると甘えてしまう。いずれまた就職活動をするとなれば、やはり選択肢は多く持てる方がいいなと。だから都心近郊には身を置いていたいと思ったんです。そこで「「月10万円 都内 一人暮らし」」などと調べて、出てきたのがシェアハウスでした。』
工藤『コスパよく過ごせるのもシェアハウスのいいところですよね。どう探されたんですか?』
山口『頻繁には都内へ行く予定もなかったので、都心へ1時間あたりでアクセスできて、さらには綺麗で住みやすそうな安い物件を探しました。要求するものが無茶苦茶でしたが、そこで見つけたのがTHE SHARE 柏北で。水道光熱費・Wifi利用費もついて月38,000円だったんです。(当時)生活に困っていたので非常に助かりました!』
工藤『卒業後の自分の進路が見いだせず、シェアハウスでの生活が始まったのだと思いますが、どんな生活を送っていらしたんですか?』
山口『50人強ほどいるシェアハウスで、同年代の人も多かったので非常に過ごしやすかったです。近くの漫画喫茶へダーツに行ったり、ボーリングにも出かけました。コロナが深刻でない時にはよく共用部のリビングで集まって飲んでいましたね。そのまますぐに寝ることができるのも最高でした。完全なる半ニート暮らしです。』
工藤『すごく楽しそうな生活ですね!メンバーともすごく仲良かったんですね。』
山口『仮面を脱いだ姿こそが、メンバーとの仲を深めてくれるんだと思います。』
工藤『仮面を脱ぐ?』
山口『はい。やはり皆さん外に出て働いたり、見知らぬ人と会っている時って、どうしても立場や環境に応じて仮面を被らなければならない。それが社会のひとつのルールでもある。それでも、シェアハウスの暮らしではずっと自分を偽り続けるっていうのは出来ないんですよね。その人のありのままを見ることができる。僕はそんな仮面の剥がれた姿こそが一番自然で美しいと考えています。』
工藤『なるほど...!それでは仮面を取った間柄で多くの時間を繰り返し過ごす。非常に人間関係としても濃い時間が流れますね。』
山口『さらに、シェアハウスに帰れば「おかえり」と「ただいま」を言ってくれる人がいるし、人と話したい気分のときには共用部に居座ればいい。会いたいときに人がいるという環境は、自分のメンタルケアが+に働いてくれました。』
工藤『そういった関わりの中で、山口さんの内で変化はありましたか?』
山口『確実にありましたね。高校を卒業したら大学へ進学し、そのまま就職活動、のちに会社に勤めサラリーマンとして働き、結婚、子育て、マイカー、マイホーム…。そんな生き方が普通だと思っていましたし、他の道が例外的であるとすら考えていました。しかし、シェアハウスに住んでその価値観は跡形もなく壊れました。』
工藤『というと?』
山口『例えば、大学中退後ずっとフリーターとして過ごしている人がいます。彼はアルバイトをしてお金がたまったら各地へ放浪の旅に出るんです。その時間が人生の楽しみであって、そのためだけに生きている。看護師として働くも一度退職をして、より知識を深めるために学校に通い直している人もいます。40歳バツイチの保険セールスレディもいれば、30歳で医学部受験をしたという人もいました。彼らは自分の知らない多様な生き方を見せてくれました。』
工藤『今まで優等生として一つの生き方にこだわってきた山口さんにとっては、見たことも聞いたこともない生き方を見たんですね。』
山口『はい。人生に「絶対解」はないんだなと思いました。それに気づいてから周りの評価とか目線を気にせず、あるがままの姿を見せていくことを大切にしたいと思うようになりました。とりあえず就職活動もうまくいき、ついに就職することになりました!』
工藤『それはおめでとうございます!定型的な生き方しかないと思い込んでいる人には、実際に住んでみないとわからないかもしれないですね。』
山口『入る前にはこんな変化が得られるなんて考えもしなかったです。これは入って生活をしてみないとわからない。』
工藤『シェアハウスには一人でいられる時間はあるのでしょうか?』
山口『馴染みのない人にとってシェアハウスって、ドミトリーのようなイメージが強いんですよね。もちろんそういった物件もあると思いますが、今時のは個室が普通で共有部もあるような物件が多いと思います。プライベートはかなり担保されています。』
工藤『それだと、みんな個室に入って共用部に誰もいないってことになるんでしょうか?』
山口『そういったタイミングもあります。誰かしらいることが多いですけどね。自分が好きなタイミングで共用部に降りてみると、そこに誰かいるようなイメージ。大学でいうと「たまり」とかっていうんですかね。』
工藤『逆に生活をする中で気になったことはありますか?』
山口『ありますね。衛生面に関係することが多いかもしれません。例えば、浴槽に髪が落ちているとか。苦情をグループチャットに流す人もいます。細かいことに一つ一つ気にしてしまう人には厳しいかもしれません。ただ、僕自身は髪の毛1本とかそこまで細かいことに気にしない。』
工藤『なるほど!ある程度は許しあって生きていく必要があるんですね。生活をする中で気を付けていくことはありますか?』
山口『会釈でもいいので挨拶は重要です。基本的には動けば人と遭遇します。そんな時に軽く挨拶が交わせないと厳しいかなと思います。皆さんで安心して住みたいですからね。』
工藤『なるほど!細かい部分は言えばいろいろ出てきますね。でも生活を共にしていることを忘れずにいることは大事そうですね。』
山口『ここに住まないと出会えなかったであろう人ばかりですし、仮に出会ってもハウスの中で会うのか外で会うのかで、全く違う関係性になっていたと思います。先程も申し上げましたが、私は入居当初、半ば自分を見失っている状態にありました。そんな中、シェアハウスでさまざまな人生に学び、ありのままの姿で楽しい時間を過ごすことができたおかげで人生を救われました。人には人の物語があると教えてくれた彼らには感謝してもし切れません。ここを去ることにはなりますが、今後の人生に影響する大変貴重な経験を得られました!』
以上、シェアハウスの生活を通じて人生が大きく変わった山口さんのインタビューでした。
一人一人にそれぞれ人生があり、自分に合った生き方をしていいはずなのに、狭い見方で生きてしまい、『普通』に合わせて生きてしまう。
そんな生き方を見直すきっかけを、生き方のヒントを、シェアハウスの生活では見つけることができるかもしれません。
少しでもシェアハウスが気になっているよ、という方は是非こちらよりお探しください!
RECOMMEND