昨年、日本を席巻した「断捨離」という考え方。この「断捨離」を、部屋の整理法・ものの捨て方だと勘違いしていませんか。実は、人生論においても「断捨離」を活用することができるのだそうです。
それでは、その考え方の本質を学んでいきましょう。
そもそも、断捨離とはヨガインストラクターとして活躍後、現在はクラター・コンサルタントとして活動をしている、やましたひでこさんが提唱している思考法です。
「断」は、自分の生活にとって無駄だと思うものを断つこと。
「捨」は、不要だと思ったものを廃棄すること。
「離」は、自分の精神を何にも執着しない、軽やかな状態にすること。
つまりは、自分の執着を切り捨てて精神を穏やかな状態に保つことを断捨離と呼ぶのだそうです。
私たちの心のなかには、様々な執着が渦巻いています。
「仕事が大変でストレスが溜まっているけれど、自分のポジションを失うよりはましである」
「値段も高かったし、いつか使うはずだからこれはとっておこう」
そう考えて、つい切り捨てることを躊躇ってしまいます。
しかし、その執着心を自覚したうえで、それを処理すること。そうすることで、心の平安を取り戻す、もしくは気持ちよく生活することができるのです。
日々の生活でイライラしてしまう、どうしても幸福感が得られないということにお悩みの方は、もしかしたらその執着心が原因かもしれません。
なぜ、ものに執着していると幸せになれないのか?
執着心を持つと、人の価値観に振り回されることも増えます。
まったく好きなものではないが、いただいたものだから捨てられない。捨ててしまったら、他の人から悪く思われてしまうかもしれない。
大変だし辛いけれど、就職するのに苦労したから仕事をやめられない。前からの友人だから、苦手なところもあるけれど友情を切り捨てられない。
このような執着心こそ、他人の目を気にして、そこに振り回されて生きているということに他なりません。心の奥底にある、本来の生まれ持った価値観と「他人からこう思われるのでは」という気持ちが葛藤し、ストレスを溜めてしまうのです。
この場合には、好意だけをいただき、思いきってものは捨ててしまう。
感謝の気持ちは忘れずに、人間関係はすぱっと切り捨てる。思い切りよく行動することが肝心です。そうすることで、心の重荷がスーッととれたような気持ちになるでしょう。
他の人に気を遣って、自分の空間や気持ちを押し潰すことは望ましいことではないのです。
自分が好きなものだけに囲まれ、楽しく生きること。
これが自己肯定力を高め、「胸を張って自分が好きだと言える」心を生み出すのだと言えるでしょう。
執着心を持つと幸せになれない、もうひとつの理由。
それが、心のトレーニングが不足するということです。
断捨離は、「自分がこれを必要とするか・しないか」を選び、決めていく作業の繰り返しになります。この繰り返しをしているうちに、私たちは徐々に決断することを覚えます。つまり「自分が幸せを感じるために、素早く決断する能力」が身につくのです。
これが、断捨離をする人の気持ちをポジティブで明るく、肯定力の強い状態にしてくれるそう。
幸福は他人がもたらすものではなく、自分が生み出すものであることを「断捨離」は教えてくれます。
シェアハウスと断捨離は非常に相性が良いものです。
自分の価値観で生きるために、不要なものを手放し、身軽になってシェアハウスで生きる。
するとそれだけ、自分を認めることができるようになるかもしれません。
執着心を捨てたいのならば、実家や一人暮らしをしている家に固執する必要はありません。
シンプルに、ストレスフリーに生きたい。そういう人には、シェアハウスでの生活こそ向いているのかもしれません。
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