気候が涼しくなってきて、過ごしやすくなってくる秋。しかし、いくら過ごしやすくなったからといって、体調管理を怠ってはいけません。夏から秋にかけては、気候が変わって体調を崩すことも増えてきます。実は、そんな秋だからこそ気を付けたい病気もたくさんあるのです。
食中毒というと、夏に起こりやすいものだというイメージが強いかと思います。
ですが、食中毒が多く発生するシーズンといえば8月から10月にかけてだそう。意外に感じるかもしれませんが、それには理由があります。
まず、暑い夏を過ごしてきた後で、体力が低下していて、体が弱っているということ。抵抗力も落ちているので、病気につけこまれやすい体になっているのです。
また、秋は行楽シーズンでもあります。皆でハイキングに出かけたり、お祭りに行ったりなど、野外で調理をしたり、食事をしたりする機会も多いのです。残暑が厳しい季節には食材も傷みやすいもの。そんな傷んだ食材を口にすると、すぐに食中毒になってしまいます。
さらに、秋にはキノコやフグを食べる機会も増えます。これらの食材による食中毒は、秋になると急増するそう。ちゃんとしたお店で購入したり食べたりするなら問題ありませんが、自分で山から採ってきたキノコを食べたり、信頼できないようなお店でフグを口にするのは避けたほうが良さそうです。
抵抗力が落ちている季節は、昼間は暖かく、夜になると涼しくなる秋特有の気候に体がついていきにくいそうです。こういう時に、アレルギーを発症してしまうこともあります。
春にスギの花粉症に苦しめられている人は、秋のブタクサにも注意を払いましょう。
「風邪っぽいな」と思って風邪薬を飲んでいても、鼻水が止まらない。こういう時には、秋の花粉症かもしれません。
花粉症の場合には、「水っぽい鼻水が止まらない」「目がかゆい」「晴れると症状が悪化する」のが特徴です。風邪の場合には「粘っこい鼻水が出る」「高熱が出ることもある」「食欲がない」「晴れても曇っていても、症状が一貫して悪い」というのが特徴になります。
放っておくと、いつまでも鼻がグズグズしてしまい、体調がますます悪くなりそうです。おかしいなと思ったら、すぐに医師にかかりましょう。
夏にクーラーの冷風にたっぷり当たっていた人、冷たい飲み物ばかり飲んでいた人は、秋になるとバテやすいそうです。天候が変わりやすいうえに、おまけに空気が乾燥してくるので、秋はぜんそくが出やすくなる季節です。
ぜんそくの初期症状は、気道の粘膜が渇き、炎症が起きるというものです。その炎症を治さないまま引きずってしまうと、咳が止まらなくなったり、息をするたびに「ヒュー、ヒュー」「ゼー、ゼー」と喉が鳴るようになってしまうそう。そこからさらに悪化すると、呼吸がしにくくなってしまいます。
このような状況は、インフルエンザといった感染症をも招きやすいそう。できるだけ乾燥から喉を守り、気候の変化に負けない体を作りましょう。元々ぜんそくを患っている人はもちろん、喉が生まれつき弱いという人も要注意です。
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