審査なしの賃貸はある?保証人不要で住む3つの選択肢【保証会社・UR・シェアハウス】

賃貸物件を借りるとき、家賃や初期費用と同じくらい悩みやすいのが「保証人」の問題です。

「親が高齢で頼みにくい」「親族に頭を下げたくない」「保証会社の費用もできれば抑えたい」——そんな理由から、最近は保証人不要賃貸を軸に物件を探す人が増えています。とくに東京で一人暮らしを考えている人、転職直後やフリーランスで収入証明が出しにくい人、日本に来たばかりの外国人にとっては深刻な悩みです。

そこで検索したくなるのが、「審査なし 賃貸」「保証人不要 賃貸」「保証会社不要」といった言葉ですよね。

先に大事なことをお伝えすると、一般の賃貸で、本人確認も支払い能力の確認も一切ない「完全な審査なし」を期待するのは現実的ではありません。ただし、連帯保証人を立てずに借りる方法や、保証会社を使わない住まいはあります。

この記事では、「審査なし」と「保証人不要」の違いを整理したうえで、①保証会社を使う一般賃貸、②UR賃貸住宅、③シェアハウスの3つを比較します。

最初にここだけ

「審査なし」より、
何を不要にしたいかで探す。

  1. 保証人不要でも、保証会社の加入が必要な賃貸はあります。

  2. UR賃貸は保証人・保証会社とも不要ですが、収入などの申込資格があります。

  3. 一部のシェアハウスは保証人不要。ただし、運営会社独自の審査や身分証・緊急連絡先の確認はあります。

1.審査なしの賃貸はある?「保証人不要」とは別の話です

保証人不要の賃貸をスマートフォンで探すイメージ

「審査なし」と「保証人不要」は、同じ意味ではありません。

審査なし 入居可否を判断する確認そのものを行わない、という意味。一般の賃貸ではかなり例外的です。
保証人不要 連帯保証人を立てなくてよいという意味。代わりに保証会社を利用する契約も多くあります。
保証会社不要 家賃保証会社へ加入しなくてよいという意味。保証人も不要とは限らないため、両方を確認します。
緊急連絡先 保証人とは別物。保証人不要のシェアハウスでも、緊急連絡先の登録を求められることがあります。

つまり、検索するときは「審査なし」だけを探すより、「保証人がいない」「保証会社を使いたくない」「初期費用を減らしたい」など、自分が困っている部分を分けるほうが、現実的な住まいを見つけやすくなります。

シェアハウスも「誰でも無条件で入れる」わけではありません

一般賃貸とは審査方法が違う物件がありますが、身分証明書の提出、緊急連絡先、面談や内覧、年齢条件などを確認する運営会社があります。保証会社の審査がないことと、入居判断そのものがないことは別です。

なぜ保証人や保証会社が必要?保証人になれる人の条件も確認しよう

賃貸物件の契約で大家さんや管理会社が気にしているのは、主に「家賃滞納リスク」と「退去時の未払いリスク」です。入居者が家賃を支払えなくなった場合、未払い賃料や原状回復費用などの回収先が必要になるため、これまでは連帯保証人が重視されてきました。

親の高齢化や家族関係の事情から、保証人を頼める人が見つからないこともあります。東京で一人暮らしを始める若い世代や、地方から上京する人、海外から来日した人にとっても、保証人の用意は住まい探しの壁になりやすいところです。こうした背景から、連帯保証人の代わりに保証会社を利用する契約が広がっています。

保証人を立てる契約では、入居者本人だけでなく、保証人の収入や年齢なども確認されます。とくに見られやすいのは、支払い能力、入居者との関係、日本国内に住んでいるか。三親等以内の親族を条件とする物件もあります。

見られやすい点確認される内容
続けて支払えるか 年収・雇用形態・勤続年数など。フリーランスや個人事業主の場合は、確定申告書などで収入を確認することもあります。
関係性 親族かどうか。友人や知人を保証人として認めるかは、物件や管理会社によって異なります。
居住地 日本国内に住んでいるか。海外在住の家族を保証人にできるかは、事前に確認しましょう。
支払い履歴 審査を行う会社や確認できる情報によって、家賃やクレジットの延滞歴などが判断材料になる場合があります。
年齢 高齢・年金生活の親を保証人にできるか。年齢だけでなく、収入なども含めて判断されます。

そのため、「保証人は立てられるけれど、書類の用意や審査の手間が大きい」という人にとっても、保証人不要賃貸は検討する価値があります。急ぎで引っ越したい場合は、保証人の書類をそろえる時間も考え、保証人なしで契約できる物件を並行して探してみましょう。

2.保証人なしで住む3つの選択肢を比較

選択肢 連帯保証人 保証会社 確認・審査 向いている人
保証会社を使う一般賃貸 不要にできる 必要 保証会社・管理会社などの審査あり ワンルームなど一般賃貸の選択肢を広く残したい人
UR賃貸住宅 不要 不要 収入・貯蓄など申込資格の確認あり 基準を満たし、保証料や更新料を避けたい人
シェアハウス 不要の物件がある 不要の物件がある 運営会社独自の審査・本人確認などあり 家具付き・初期費用・入居準備の手軽さも重視する人

選択肢① 保証会社を使って、連帯保証人なしで一般賃貸を借りる

もっとも一般的なのは、家賃保証会社を利用する方法です。親族などの連帯保証人を立てずに済む代わりに、保証会社の審査を受け、保証料を支払います。

「普通のワンルームに住みたい」「物件数をできるだけ減らしたくない」という方には、まずこの方法が候補になります。

ただし、保証人不要=保証料も不要ではありません。家賃だけでなく、保証料を含めた初期費用を確認しましょう。

選択肢② UR賃貸住宅|保証人も保証会社も不要

UR賃貸住宅は、保証人も家賃保証会社も不要です。さらに、礼金・仲介手数料・更新料も不要。契約時には、敷金や日割り家賃・共益費などが必要になります。

一方で「審査なし」ではありません。申込者本人の平均月収額など、明確な申込資格があります。単身申込みでは、家賃6万2,500円未満なら基準月収額は家賃の4倍、6万2,500円以上20万円未満では25万円などの基準が案内されています。

基準月収額に届かなくても、一定の貯蓄額や家賃の前払いなどを利用できる場合があります。保証人がいないことより、自分がURの申込資格を満たせるかがポイントです。

選択肢③ シェアハウス|保証人不要の物件を探す

シェアハウスには、一般賃貸とは違う契約方法を採用している物件があります。運営会社によっては、連帯保証人を不要とし、身分証明書と緊急連絡先などで申込みを受け付けています。

家具付きの個室や共用の家電がある物件なら、冷蔵庫・洗濯機・ベッドなどを一から買いそろえずに済むことも。保証人の問題と、引っ越し時の出費を同時に考えたい方に相性のよい選択肢です。

ただし、運営会社によっては保証料が必要です。実際、東京のシェアハウスにも保証料を設定している物件があります。「シェアハウスなら保証会社不要」と決めつけず、物件ごとの契約条件を確認してください。

3.保証会社を使うと、どんな費用がかかる?

保証会社の費用を確認するイメージ

保証会社の料金は会社・契約プランによって違います。一般的な例として、初回保証料が月額家賃の50%程度、その後は1年ごとに1〜2万円程度の更新保証料がかかる契約があります。

支払いパターン費用の目安
初回のみ型 契約時に賃料等の50〜100%前後。
月額型 毎月、賃料等の1〜2%前後。初回保証料が別途必要なプランもあります。
初回+更新型 初回に賃料等の50%前後+1〜2年ごとに1〜2万円前後。

料金は契約プランによって異なります。「初回のみ」かどうか、月額・更新時にも支払いがあるかを見積書で確認してください。

たとえば月額7万円なら、初回保証料が3万5,000円という計算です。実際の契約では、家賃だけではなく管理費などを含む金額を基準にする場合もあるため、見積書で確認してください。

保証会社は「家賃を代わりに払ってくれる保険」ではありません

滞納時に保証会社が貸主へ立て替えても、借主の支払い義務がなくなるわけではありません。あとから保証会社へ支払う必要があります。

保証人不要物件を探すときは、初回保証料・月額保証料・更新保証料のどれがかかるのかまで聞いておくと、入居後の費用を把握しやすくなります。

4.フリーランス・外国人・学生は、何を準備すればいい?

フリーランス・個人事業主

一般賃貸や保証会社では、収入を確認するために確定申告書、課税証明書、預金残高などを求められることがあります。

「保証人を立てられない」ことと、「支払い能力を示せない」ことは別です。出せる書類を先に整理し、どの書類なら受付可能かを不動産会社へ確認すると進めやすくなります。

外国人

在留カード、パスポート、在留期限、国内外の緊急連絡先などを確認される物件があります。外国人OKのシェアハウスでは、必要書類を明示している運営会社もあります。

日本国内の連帯保証人を用意しにくい場合は、外国人対応の保証会社を利用できる一般賃貸と、外国人OKのシェアハウスを並行して探すと候補を広げやすくなります。

学生・新社会人

まだ十分な収入実績がない場合は、内定通知書、雇用契約書、預金残高などで確認するケースがあります。親に保証人を頼みにくい場合でも、保証会社やUR、シェアハウスなど別の方法があります。

上京で家具家電も必要なら、契約時のお金+家具家電+引っ越し代をまとめて比較してみてください。

5.保証人不要のシェアハウスを選ぶときの注意点

初期費用を抑えたいなら、シェアハウスも有力

保証人もいない、保証会社の費用もできれば抑えたい。そんな人にとって、シェアハウスはかなり現実的な選択肢です。保証人や保証会社を使わず、デポジット(保証金)や契約料を中心に契約する物件もあります。

しかも、家具家電付き、共用部の清掃付き、礼金や仲介手数料がかからない物件もあるため、保証人不要賃貸を探している人の「初期費用を抑えたい」という本音に合いやすいのがポイントです。ベッドや机がある個室を選び、備え付けや共用の家電を使えば、買いそろえるものも減らせます。

例えば、デポジットが3〜5万円という募集なら、その金額に入居時の家賃・共益費や契約料などを足して、最初に払う総額を比べてみましょう。契約時のお金だけでなく、家具家電の購入費や引っ越し代まで含めると、一般賃貸との違いが見えやすくなります。

費用と契約条件は、申し込む前に確認しよう

シェアハウスは、保証人で困っている方にとって有力な選択肢です。ただ、ここでも「審査なし」と思い込まないことが大切です。

  1. 連帯保証人は必要か
  2. 保証会社や保証料は必要か
  3. 緊急連絡先は必要か
  4. 身分証・在留カード・収入関係の書類は何が必要か
  5. 入居審査や面談はあるか
  6. 契約料・退去費用・最低契約期間はいくらか

この6つを聞けば、「保証人不要だから安いと思ったのに、保証料があった」「保証会社は不要だったけれど、別の契約料がかかった」というズレをかなり防げます。

実際に、同じ「シェアハウス」でも契約条件は違います

クーベルチュールを運営するFOR.Cは、公式Q&Aで保証人不要と案内する一方、入居申込み後に1〜2営業日の審査を行い、身分証明書と緊急連絡先を求めています。物件ごとの確認が必要です。

6.保証人不要で相談しやすい、東京の注目シェアハウス

ここでは、運営会社が「保証人不要」と案内しているクーベルチュールの物件と、女性専用のBeauty House nishiaraiⅢをご紹介します。Beauty House nishiaraiⅢの保証人・保証会社の利用条件は、運営会社へご確認ください。

FOR.Cの公式Q&Aでは保証人不要、初期費用は契約料+家賃・共益費と案内されています。保証会社費用の記載はありません。ただし入居審査はあり、緊急連絡先が必要です。最新の契約条件は申込前に必ず確認してください。

Couverture(クーベルチュール)池袋西椎名町駅 徒歩7分 / 男女OK

池袋まで一駅の椎名町。個室には家具があり、共用ラウンジも使える31室のシェアハウスです。

賃料/月49,000〜65,000円
共益費/月16,000円
入居条件男女OK・外国人OK
部屋数31室
保証人運営会社の公式Q&Aでは不要
審査あり。運営会社の案内では1〜2営業日

Couverture(クーベルチュール)西葛西西葛西駅 徒歩5分 / 男女OK

西葛西駅から徒歩5分。38室の大型タイプで、個室にはベッド・机・冷蔵庫などを備えています。

賃料/月49,000〜59,000円
共益費/月16,000円
入居条件男女OK・外国人OK
部屋数38室
保証人運営会社の公式Q&Aでは不要
必要な確認身分証明書・緊急連絡先など。審査あり

Couverture(クーベルチュール)門前仲町木場駅 徒歩4分 / 男女OK

木場駅から徒歩4分、門前仲町駅からも徒歩圏。9室の物件で、部屋タイプによっては洗面台・シャワー・トイレなどを個室に備えています。

賃料/月41,000〜74,000円
共益費/月16,000〜18,000円
入居条件男女OK
部屋数9室
保証人運営会社の公式Q&Aでは不要
審査あり。契約条件は申込時に確認

Beauty House nishiaraiⅢ大師前駅 徒歩10分 / 女性専用

エステサロンプロデュースの女性専用シェアハウスで、美容家電や水回り設備に特徴があります。ただ安いだけでなく、「住み心地も重視したい」方に気になる住まいです。

6室の小さな家で、リビングでひと息ついたり、個室でゆっくり過ごしたり。賃料40,000〜47,000円に共益費17,000円を足すと、月57,000〜64,000円。契約時の費用も合わせて、予算に合うか比べてみてください。

賃料/月40,000〜47,000円
共益費/月17,000円
入居条件女性専用
部屋数6室
アクセス東武大師線「大師前」駅 徒歩10分
保証人・保証会社利用条件は運営会社へ確認

確認時点では満室表示です。今後の募集状況は物件ページでご確認ください。

7.保証人不要・審査なしで探す人のよくある質問

Q. 本当に「審査なし」で借りられる賃貸はありますか?

A. 一般の賃貸ではかなり例外的です。「保証会社の審査なし」を掲げるシェアハウスなどはありますが、本人確認や契約条件の確認まで一切ないとは限りません。「審査なし」より、何の確認が不要なのかを見てください。

Q. 保証人不要なら、保証会社も不要ですか?

A. いいえ。一般賃貸では、連帯保証人の代わりに保証会社への加入を求める契約があります。保証人不要と保証会社不要は別の条件です。

Q. 保証人も保証会社も不要な賃貸はありますか?

A. あります。UR賃貸住宅は保証人・保証会社とも不要です。また、一部のシェアハウスでも保証人を使わない契約があります。ただし、URには申込資格があり、シェアハウスにも運営会社独自の審査があります。

Q. 緊急連絡先と保証人は同じですか?

A. 同じではありません。保証人は家賃などの支払い義務を負う契約上の立場ですが、緊急連絡先は本人と連絡が取れないときなどの連絡先です。保証人不要でも緊急連絡先を求める物件があります。

Q. フリーランスや無職でも保証人不要の部屋を借りられますか?

A. 契約方法や物件によります。収入証明の代わりに預金残高などを確認するケースもあります。保証人がいないことだけが問題なら、保証会社を使う一般賃貸、UR、シェアハウスを比較してみてください。

Q. 初期費用を抑えるなら、どの選択肢がいいですか?

A. URは礼金・仲介手数料・更新料・保証料が不要ですが敷金が必要です。シェアハウスは家具付きや契約料中心の物件があり、引っ越し時の買い物まで含めると負担を抑えられる場合があります。

保証人の問題だけでなく、「できるだけ安く始めたい」「家具を買いたくない」「まず東京の候補を見たい」など、次に優先したい条件から探してみてください。

この記事を書いた人

東京一人暮らしアドバイザー。 学生時代は下北沢や吉祥寺で過ごし、現在は高円寺在住。 趣味は一人暮らしでもカンタンに作れる、料理・お菓子・パン作り、カフェ巡り、便利でカワイイ雑貨集め。 経験に基づいた一人暮らしの物件探し、防犯情報、お得な節約法・料理術などを提案していきます。最近、シェアハウスへの取材も多く実施しています。 Tokyo Solo Living Advisor. Lately, I have been conducting many interviews about share houses and Japanese language schools.

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