シェアハウスの初期費用は安いのか？費用項目をピックアップし実際の金額を算出してみました。

シェアハウスの初期費用について、皆さんはどれくらいをイメージしているでしょうか。

「シェアハウスのメリットは初期費用が安いことだ」

と言われるくらいなので、一般賃貸と比べるとリーズナブルなイメージができると思います。しかし具体的にどのような項目で、どれくらいの費用がかかるのか知らない方が多いのではないでしょうか。

シェアハウスの初期費用について、一般賃貸と比較し、また具体的な費用項目についてまとめましたので、チェックしてみてください。

一般賃貸とシェアハウスの初期費用

※初めて実家を出て地方から上京し、家賃6万円の場合の平均的な初期費用

＜一般賃貸の場合＞

敷金	60,000円	※家賃1～2か月分が平均
礼金	60,000円	※家賃1～2か月分が平均
前家賃	60,000円	※家賃1か月分が平均
仲介手数料	60,000円	※家賃1か月分が平均
火災保険料	15,000円
鍵交換費用	15,000円
合計	270,000円

一般賃貸の初期費用としては、家賃の4～6倍ほどの費用がかかります。また上記以外にも、テレビやベッドなどの家具家電を買いそろえる費用や、インターネットを通す費用など不動産契約以外の費用も発生し、もろもろ合わせると50万ほどかかります。

＜シェアハウスの場合＞

デポジット	30,000円
前家賃	60,000円
前共益費	15,000円
合計	105,000円

シェアハウスの初期費用は、家賃の1～2倍ほどの費用が掛かります。また物件によってキャンペーンを行っており、初月家賃半額など初期費用をさらに抑えれるような特典がついていることが多いです。

さらに家具・家電付き（インターネット回線も既にある）のため、一般賃貸のように賃貸契約以外に大きな費用が発生することがありません。

初期費用の項目について

＜事務手数料・契約手数料・再契約事務手数料＞

契約時・再契約時に発生する手数料です。一般賃貸でいう仲介手数料のようなもので、運営会社が契約業務を担っているというサービスの対価を支払っているイメージです。事務手数料を請求しない運営会社の方が多いようです。

＜保証金・デポジット・保証会社費用＞

シェハウスの初期費用で大半を占める費用になります。いわゆる預け金のことで退去時に、破損物の修繕費やクリーニング費などに使用されます。費用は20,000～賃料1か月分が相場で、退去時に返金される場合もあります。返却条件等は入居時に確認しておくといいでしょう。保証会社に加入が必須の場合は、賃料の半月分から1か月分程度の保証費用が掛かります。

＜住宅火災保険料＞

火災保険に加入するための費用です。物件によっては、共益費の中に含まれていることがあり、入居時に費用が発生しない場合もあります。

＜住宅総合保険料＞

火災保険を含んだ住宅総合保険に加入するための費用です。シェアハウスで加入を求められることは少ないです。

＜鍵交換費用＞

一般賃貸同様、シェアハウスでも退去後に鍵を交換する場合があります。しかしダイヤル式や、タッチナンバー式の鍵が多いため、あまり請求されることがありません。

＜クリーニング費用・清掃費用＞

退去後に清掃を行う際にかかる費用です。10,000～30,000円が相場になります。

※お部屋に水回りがあると、高くなる傾向にあります。

＜違反金・違約金＞

キャンペーン価格で住める条件としてよくありますが、必ず○○ヵ月以上は住むといった期間や、最低入居期間より、早めに退去してしまった際に発生する費用です。初期費用というわけではありませんが、初期費用と一緒にあらかじめ確認しておくといいでしょう。

いかがでしたでしょうか。一般賃貸と比べるとかなり初期費用を抑えることができます。またあまり知られていませんが、退去する際も費用を抑えられることができます。

一般賃貸ですと、クリーニング代がかなり高く、また荷物も多いため引越し業者を雇う費用も掛かります。最近では敷金礼金0円の物件が増えてきましたが、その分クリーニング代等を後で支払わなければならないため、退去するだけでかなりの出費がかかってしまいます。

それに比べシェアハウスの場合、敷金礼金もありませんし、クリーニングは水回りのない個人部屋のみのためかなり安く、また荷物が少ないこともあり引越し業者の費用を抑えることもできます。

入居・退去に出費を抑えられることは、初めて実家を出る方はもちろんのこと、短期滞在の留学生や単身赴任の方にも嬉しいのではないでしょうか。

次に実際のシェアハウスの初期費用を見ていきましょう。