シェアハウスを選ぶうえで、心得ておくべきことを2つほどご紹介いたします。今回は心得ておくべきこと1つ目として、物件写真についてお話します。
サイトで見つけた、お洒落なリビング。広くて使いやすそうなキッチン。「こんな家に住んでみたい!」と思って内覧したのに、実際には写真と少し違っていた。そんなとき、何を見て判断すればよいのでしょうか。
大切なのは、「写真と違うこと」と「暮らしにくいこと」を、同じにしないことです。家具の配置が変わっただけなのか、汚れや私物が放置されているのか。この記事では、実際に耳にした失敗談をもとに、写真の見方と内覧で確認したいことを紹介します。
写真は「見に行きたい家」を選ぶために。内覧は「ここで暮らせるか」を確かめるために。
シェアハウスの写真と実物にギャップが出るのは、撮影からの時間の経過、家具の変更、入居後の生活感などが理由です。見た目の違いだけでなく、今の清潔さと使いやすさを確かめましょう。
- いつの写真? オープン時か、入居後か。今も同じ設備があるか。
- 今も清潔? 生活感と、清掃・片付けの不足を分けて見る。
- 自分が使える? 広さだけでなく、座席・収納・通り道も確認。
シェアハウスの写真について
サイトに掲載されている写真を見ていると、綺麗な物件が多いという印象を持つのではないでしょうか。それは、物件がお洒落だったり、新築物件だったり、そしてオープンのタイミングで撮影していたりと、綺麗な写真を撮影できる環境が整っているからです。
オープン前なら、キッチンに誰かの調味料が並ぶ前、リビングに洗濯物が置かれる前の状態を撮れます。家具や小物も整えられていて、住まいとしての魅力が伝わりやすいのです。
写真が綺麗なこと自体は悪いことではありません。好きなインテリアや、使ってみたい共用設備を見つけるには、写真はとても役に立ちます。ただ、写っているのは「撮影したときの状態」であって、今の暮らしがそのまま写っているとは限らない。まずは、ここを知っておきましょう。
写真に関する失敗談
サイトの写真が綺麗だからといって、実際の物件が写真どおり綺麗かというと、そうではない場合があります。内覧に行くと「写真の雰囲気とちょっと違うな」と感じてしまうことがあるのではないでしょうか。これは一般賃貸でも起こる、いわゆる写真と実物のGAP(ギャップ)です。
ギャップが大きければ大きいほど、いくら良い物件でも残念な気持ちになってしまいますよね。実際に、以下のような残念なギャップのエピソードを耳にしたことがあります。
清掃業者による定期清掃や、運営会社が決めたルールがきちんと機能しているかは大切です。一方で、入居後の使い方を確認せず、汚れやルール違反が放置されていれば、写真から想像した暮らしとのギャップは広がります。
綺麗な家をつくることと、住人が暮らし始めたあとも気持ちよく使える状態を保つことは別。だからこそ、心得ておくべき2つ目の「運営会社選び」も重要になってきます。
物件写真について心得ておくべきこと
オープン前の写真と、入居者が暮らしている現在の物件では、多少の違いが出ることがあります。オープンから数年経てば使用感が出たり、家具の配置が変わったり、共有スペースに入居者の私物が置かれたり。撮影時の空っぽの状態とは変わっていきます。
ただし、家具の配置が違うことと、キッチンの油汚れが放置されていることを、同じ「写真とのギャップ」で片付けないようにしたいですね。見るべきなのは、写真にどれだけ似ているかだけではなく、今も自分が気持ちよく使えるかです。
| 写真と違っていたこと | どう見ればよい? |
|---|---|
| ソファや家具の配置が変わった | 座席や通り道が確保され、普段使いやすければ、変更だけで悪い家とはいえません。 |
| 調味料や生活用品が増えた | 収納場所が決まり、自分の分も置けるかを確認。私物があること自体より、使う場所をふさいでいないかが大切です。 |
| 汚れやカビが目立つ | 一時的な状態か、清掃が追いついていないのかを確認。清掃担当・頻度・対応予定を具体的に聞きましょう。 |
| 使いたかった家具・設備がなくなった | 撤去されたのか、交換予定なのかを確認。その設備が入居の決め手なら、利用できる状態になってから判断します。 |
写真映えするポイントほど、現地では「使いやすさ」も見る
インスタをしている人は分かると思いますが、写真映えを意識した投稿を見て実際にお店に行くと、写真ほどではなかったと少し残念な気持ちになることがありますよね。物件写真でも、期待が膨らむほど実物との差が気になることがあります。
たとえば、次のような特徴がある物件は、写真でも目を引きます。内覧では、見栄えの良さに加えて、毎日使う場面を想像してみてください。
| 写真で惹かれる特徴 | 内覧ではここも見る |
|---|---|
| 壁紙や家具などの色使いが鮮やかである | 実際の明るさや色合いの中で、長く過ごしても落ち着けそうか。 |
| インテリアなどの物が様々な場所に置かれている | 写真の家具や小物が今もあるか。見た目だけでなく、食卓や作業台を使う場所が残っているか。 |
| 空間が広い | 普段何人で使うのか。食卓の席数、キッチンの作業場所、自分がくつろげる席もあるか。 |
逆に、「写真ではイマイチだったけど、実際に見たら良かった」もある
写真では地味に見えた家でも、入ってみたら落ち着く。家具は派手ではないけれど、キッチンが使いやすい。写真だけでは、この良さまで伝わらないことがあります。
お洒落さはもちろん魅力です。でも、「写真映えする家」と「自分が心地よく暮らせる家」は、必ずしも同じではありません。条件が合う物件まで、写真の第一印象だけで候補から外すのはもったいないですね。
写真で候補を選ぶときに、確認したい4つのこと
ここからは、写真と実物のギャップを小さくするための、具体的な見方です。写真を眺めるだけで終わらせず、物件ページの説明や間取りと照らし合わせてみましょう。
①撮影した時期と、その後に変わったものを聞く
オープン時の写真なのか、入居者が住み始めてから撮ったものなのか。写真の家具や設備が今もあるのか。気になる物件には、この2つを聞いておくと、内覧前のイメージがぐっと具体的になります。
ページの情報更新日と、写真を撮った日は別です。募集情報が更新されていても、写真まで撮り直したとは限りません。撮影時期が分からなければ、最近の写真を見せてもらえるか相談してみてください。
②掲載写真が「自分の入居する部屋」か確認する
共用部は同じでも、個室は部屋ごとに広さ・窓・収納・家具が違う場合があります。代表的な一室の写真を見て、どの部屋も同じだと思い込まないことが大切です。
たとえば、写真の部屋には大きなクローゼットがあっても、募集中の部屋は別の収納かもしれません。部屋番号・間取り・募集条件をそろえて確認すると、「この部屋のつもりではなかった」を防ぎやすくなります。
③広さは写真の印象だけでなく、面積と家具の置き方で見る
撮影する位置や角度によって、空間の広がり方は違って見えます。「写真では広そう」だけで決めず、個室の面積と間取りも確認しましょう。
ベッドと机を置いたら、椅子を引けるか。収納の扉は開けられるか。自分の荷物を置いても通れるか。写真の中に、自分が持ち込む物を足して考えると、必要な広さが見えてきます。
④共用部は、一枚の引きの写真だけで判断しない
ラウンジ全体は素敵でも、キッチンの作業台や浴室の状態はよく見えないことがあります。個室・キッチン・浴室・収納など、普段使う場所の写真まで確認してみてください。
写真が少ないから管理が悪い、と決めつける必要はありません。ただ、気になる場所が写っていなければ、そのまま想像で埋めず、追加の写真や内覧で確認したいところです。
内覧では、写真と同じ場所を見ながら確かめよう
内覧に行くときは、気になった写真をスマートフォンですぐ見られるようにしておきましょう。「何となく違う」で終わらせず、どこが違い、それが自分の生活にどう影響するかを確認できます。
| 確認する場所 | 現地で見ること・聞くこと |
|---|---|
| リビング | 椅子に座って過ごせるか、私物や洗濯物で使う場所がふさがっていないか。「普段はどんなふうに使っていますか?」 |
| キッチン | コンロ・作業台・シンクの汚れと、食器や食材を置く場所。「使ったあとの清掃は、誰が担当しますか?」 |
| 浴室・洗面 | 床・壁・排水口まわりの汚れ、におい、換気の状況。「定期清掃はいつですか?気になる箇所は対応予定がありますか?」 |
| 個室 | 入居する部屋の広さ、明るさ、収納、家具。「写真と同じ部屋ですか?入居時に残る家具はどれですか?」 |
| 玄関・廊下 | 靴や荷物の置き方、通り道、自分の収納場所。「共用部に私物を置くルールはありますか?」 |
写真には写らない、においや生活音も忘れずに。部屋の扉を閉めたときの音、キッチンや浴室のにおい、実際の日当たりなどは、その場で確認したい部分です。撮影する場合は、担当者に確認し、住人や私物が無断で写らないよう配慮しましょう。
「週に何回掃除していますか?」の、もう一歩先を聞く。
清掃の回数だけでなく、どの場所を誰が掃除し、汚れが残っていたときに誰へ相談できるかまで確認してみてください。「清掃しています」という説明と、目の前のキッチンや浴室の状態が合っているかを見ることが大切です。
遠方から探す場合は、最近の写真やオンライン内覧を相談する
現地へ行くのが難しい場合は、管理・運営会社に最近の写真やオンライン内覧をお願いできるか相談しましょう。対応している物件なら、写真に写っていない場所や、実際に入居する部屋を見せてもらえます。
その際は、ラウンジだけでなく、シンクの近く、浴室、収納の中なども確認したいところです。ただし、画面越しではにおいや音の伝わり方、広さの実感までは分かりません。見えていない部分は何かを意識しながら判断してください。
写真と違ってがっかりしたら、次の物件はどう選ぶ?
期待して内覧した家が合わなかったからといって、「シェアハウスはやっぱり駄目だ」と決める必要はありません。管理の仕方も、住人の暮らし方も、物件によって違います。
次は、「綺麗な写真の家を探し直す」だけでなく、今回どこにがっかりしたのかを、次の確認項目に変えてみましょう。
キッチンの汚れが気になったなら、次は調理後の片付けと清掃の仕組みを聞く。リビングが私物で埋まっていたなら、収納場所と共用部のルールを確認する。部屋が狭く感じたなら、次は面積と間取りから候補を絞る。こうすれば、内覧した経験が次の家選びに役立ちます。
逆に、家具が写真と違っていても、清潔で使いやすく、自分の希望に合っているなら、候補に残してよいと思います。住むのは写真の中ではなく、実際の家です。写真との一致だけを採点するより、毎日そこで暮らす自分を想像して決めたいですね。
シェアハウスの物件写真について、よくある質問
- Q.シェアハウスの写真と実物が違うのはなぜですか?
- A.オープン時などに撮影した写真から時間が経ち、家具の配置や設備、入居者の生活用品などが変わっている場合があります。撮影した位置や角度でも広さの印象は変わるため、現在の状態と間取りを合わせて確認しましょう。
- Q.写真より生活感がある物件は、避けたほうがいいですか?
- A.生活感があるだけで避ける必要はありません。私物の置き場所が決まり、清掃され、自分も共用部を使えるなら、写真との違いだけで悪い家とはいえません。汚れの放置や設備の不具合とは分けて考えましょう。
- Q.写真が綺麗なら、内覧しなくても大丈夫ですか?
- A.写真だけでは、現在の清潔さ、におい、生活音、実際の使いやすさまで確認できません。可能なら現地を内覧し、難しい場合は最近の写真やオンライン内覧を相談してください。
- Q.写真と違う家具や設備があったら、何を聞けばいいですか?
- A.掲載写真がいつ・どの部屋を撮影したものか、家具や設備が変更されたか、入居時に何が使えるかを聞きましょう。清掃や交換の予定がある場合は、対応時期と完了後の状態も確認してください。
- Q.写真ではあまり魅力を感じない物件も、見たほうがいいですか?
- A.立地・予算・設備が希望に合うなら、内覧候補にしてみる価値はあります。実際に見ると、落ち着く雰囲気や収納の使いやすさなど、写真だけでは分からなかった良さが見つかることもあります。
この記事を読んだ人向けの物件条件
写真で惹かれたポイントを、具体的な設備や広さの条件に変えて探してみましょう。条件に合う物件を見つけたら、写真と現在の状態、清掃や管理の仕組みまで確認してください。
実際の物件が写真どおりだった、というのが一番うれしいかもしれません。でも、違いがあっても、その理由を知れば納得できることもあります。写真で気になった家を見つけたら、「綺麗に写っているか」から「今も気持ちよく暮らせるか」へ、一歩進めて確認してみてください。
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