大手メーカーの強引な手法

これだけシビアな現実があっても、ハウスメーカーや建築会社は新しいアパート、マンションを大家さんに販売することを辞めようとしません。 このような会社の営業マンたちは歩合制で動いています。ノルマを発生して売上をあげることで、自分たちの生活が守られるわけですから、彼らがアパートをはんばいするのはあたりまえなのです。彼らはただ、自分の職務をまっとうしているだけなのですから。

そもそもハウスメーカーや建築会社は、住宅を建てて売ることが商売です。
それが市場動向からかけ離れていても、入居者のニーズからかけ離れている者であっても、彼らにとっても大きな問題ではないのです。 大手メーカーの主なターゲットは地主さんです。彼らの営業文句は「相続税対策に有効ですよ!」という言葉ですが、このは嘘というわけではないのです。実際、相続税対策に、アパート・マンションは有効だったりします。

現金は100万円あれば100万円分の財産として計算されますが、不動産(建物)は100万円のお金をかけても60万円程度の評価となり、貸し家にすれば、さらに30%も評価が減少するのです。

この仕組みがある限り、アパート・マンション建設を節税対策に活用する人たちも存在し続けるはずです。現在、彼らに狙われているのは地主さんだけではありません。属性のよいサラリーマンも、同じようなセールスされています。甘い言葉にのって地獄を見ることになってはいけません。

この記事を書いた人

1959年、世田谷で工務店経営者の次男として生まれる。 世田谷にて珈琲専門店を経営していたが、株式投資の信用取引に手を出しバブル崩壊 と共に人生も崩壊。 夜逃げ、離婚、自己破産を経てタクシー運転手になり、その後土地の相続を受け 本格的にアパート経営に乗り出す。 世田谷、目黒などのブランド立地に駅から徒歩5分以内にこだわり新感覚アパートを 提唱し、土地2建物1の黄金比にて10年前後で回数し、ゆとりのある資産運営できる アパート経営実践会「10年後に笑大家の会」を主宰している。 自身も世田谷、目黒を中心とした60室の大家である。

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