「交流したい」派と「静かに暮らしたい」派:新社会人向けタイプ別シェアハウス選び

新社会人になると、生活は一気に変わります。研修、配属、通勤、残業。覚えることだらけで、気づけば1日が終わっている。そんな時に、住まいでも消耗すると、心も体も持ちません。

一方で、ワンルーム賃貸は「自由」な反面、入社直後は初期費用・家具家電・手続き・孤独を全部ひとりで抱えがち。頑張って契約して、頑張って揃えて、頑張って慣れて…それはそれで立派だけど、最初の半年〜1年は“頑張りすぎない設計”の方が、結果的にうまくいくことが多いです。

そこで今回は、「交流したい」派と「静かに暮らしたい」派に分けて、コミュニティ型/静か系/小規模/大型などを比較しながら、新社会人が“自分に合うシェアハウス”を最短で見つけるための選び方をまとめます。





結論:新社会人のシェア選びは「交流度 × 規模」の2軸でほぼ決まる

【先に結論】

  • 迷ったら、まずは「交流したい/静かに暮らしたい」を決める(ここがズレると毎日しんどい)
  • 次に「小規模/大型」を決める(居心地・距離感・逃げ場が変わる)
  • 新社会人は入社直後に疲れやすいので、最初は“疲れにくい型”から入るのが正解



30秒で分かる:あなたはどっち?タイプ診断(交流したい派 or 静か派)

直感でOKです。「はい」が多い方が、あなたの基本タイプ。


  • 帰宅後、誰とも話さない日が続くとメンタルが落ちる 「人の気配」があるだけで回復するタイプ
  • 休日は一人より、誰かと軽く出かけたい/話したい 交流が“エネルギー”になるタイプ
  • 新生活の情報(街・生活・仕事のリアル)が早く欲しい 人づての情報で不安が減るタイプ
  • 家では静かに回復したい。生活音が気になりやすい “家=充電場所”が最優先のタイプ
  • 在宅研修/勉強/作業で集中時間が必要 静けさ・個室スペック重視タイプ
  • 人付き合いは嫌いじゃないが、毎日は疲れる 中間タイプ。選び方が一番重要


判定の目安:
・上の前半(交流寄り)が多い → 交流したい派
・後半(静か寄り)が多い → 静かに暮らしたい派
・半々 → 「静か系+必要な時だけ交流できる」が失敗しにくいです。




タイプ別早見表:4分類でメリット・注意点が一気に分かる

新社会人は、家に帰ってからの消耗が積み上がると一気にきつくなります。だからこそ「合う型」を先に決めましょう。


タイプ 向く人(新社会人) 強み 注意点 内見で見るところ
コミュニティ型 × 大型 上京直後・友達が欲しい・休日も動きたい 交流が生まれやすい/情報量が多い/イベント・共用部が充実しがち 人疲れしやすい/共用部が混む/断るストレスが出ることも 「参加自由」の空気/共用部の混雑/静音ルール
コミュニティ型 × 小規模 ほどよく仲良くしたい・顔が見える関係が好き 距離が近く安心/会話が生まれやすい/落ち着きやすい 相性が合わないと逃げ場が少ない 住人の雰囲気/運営の介入度/トラブル時の窓口
静か系 × 大型 静かに暮らしたいが、孤独ゼロは不安 匿名性があり距離を取りやすい/必要なら会話もできる 人が多い分、清潔感・音がブレる物件も 水回りの清潔感/掲示物の整理/管理の頻度
静か系 × 小規模 家で回復したい・生活音が苦手・在宅/勉強が多い 落ち着く/ルールがシンプル/生活が安定しやすい 孤独が刺さることがある/共用部が簡素な場合も 個室の鍵・机・Wi-Fi/静音時間/共有ルールの明文化

(新社会人あるある)
入社直後って、「家に帰った瞬間に電池切れ」になりやすい時期です。だから、交流を求める人ほど“交流できる日”と“静かにしたい日”の両方がある前提で選ぶと、失敗しにくくなります。




「交流したい」派に合うシェアハウスの選び方


交流したい派の目的はだいたいこの3つです。どれが一番強いかで、選ぶべき物件が変わります。


  • 友達が欲しい(休日が孤独だとつらい) コミュニティ型・大型が刺さりやすい。イベントより「自然に集まれる共用部」が重要
  • 生活情報が欲しい(街・買い物・病院・手続き) 社会人住人が一定数いる物件が強い。生活の立ち上げが早い
  • 会社以外の会話が欲しい(メンタル安定) 交流は「毎日がっつり」じゃなくていい。挨拶+短い雑談で十分効く


交流派が“当たり”を引く条件は、実は「盛り上がっていること」より、参加が自由で、断っても空気が悪くならないことです。

内見では、共用部の居心地(座れる場所・明るさ・動線)を見てください。イベントがなくても、居場所がある家は自然に会話が生まれます


(小さな体験談)
入社直後、仕事に慣れなくて心がいっぱいいっぱいだった時期、筆者は「今日は誰とも話したくない日」もありました。でも、リビングですれ違うときに挨拶だけして、少しだけ世間話ができる。それだけで「自分だけ取り残されてない」感覚が戻ってきたんです。交流って、派手じゃなくていい。小さく効くのが新社会人には一番ありがたい。




「静かに暮らしたい」派に合うシェアハウスの選び方


静か派は、選び方を間違えると消耗します。でも逆に言うと、見るべきポイントが明確なので、当たりも引きやすい。


  • 個室スペックが最優先(鍵・机・収納・Wi-Fi) 新社会人は「家で回復できるか」が勝敗。個室が整うと一気にラク
  • ルールが明文化されている(静音時間・通話・ゲスト) 曖昧だと揉めやすい。静か派ほどルールの明文化が救いになる
  • 住人属性が落ち着いている(社会人中心など) 夜が静かになりやすい。生活時間帯の近さは満足度に直結


静か派の落とし穴は、「静か=快適」だけで決めて、孤独が積み上がることです。新社会人の最初の数ヶ月は、会社と家の往復になりがち。

だからおすすめは、静か系の中でも“会話ゼロを強制しない家”。例えば、共用部が狭すぎず、挨拶や短い雑談が自然に起こる導線がある家だと、孤独が刺さりにくくなります。




小規模 vs 大型:新社会人が知っておくべき違い

同じ「静か」「交流」でも、規模で体感が変わります。迷ったらここで整理してください。


  • 大型の良さ:距離を取りやすい/選択肢が多い 人が多いと“ほどよい匿名性”が生まれ、無理に付き合わなくて済むことも
  • 大型の注意:共用部が混む/清潔感・音がブレる物件も 運営の管理品質が満足度に直結。掲示物や水回りで見抜く
  • 小規模の良さ:落ち着く/ルールがシンプル/空気が安定しやすい 新社会人の疲れた心には、シンプルさが効くことが多い
  • 小規模の注意:相性が合わないと逃げ場が少ない 住人属性・運営の相談窓口を必ず確認。ここで安心感が変わる



よくある失敗パターン(新社会人編)と回避策


  • 交流したくて入ったのに、疲れて参加できず自己嫌悪 「参加自由」「断ってOK」の空気がある家を選ぶ。イベントより“空気”を見る
  • 静かを優先しすぎて、休日の孤独が刺さる 静か系でも“軽い居場所”がある家へ。挨拶+短い雑談ができる導線が重要
  • ルールが曖昧で、音・清潔・ゲストで消耗 契約前にルールの明文化を確認。曖昧なら運営の対応速度もチェック



内見・問い合わせで使えるチェックリスト(コピペ可)

新社会人が「ここだけ確認すれば大事故を避けやすい」質問です。内見・問い合わせでそのまま使ってください。


  • 共益費に含まれる範囲は?(電気/ガス/水道/Wi-Fi/消耗品/清掃) 「込み」でも上限や追加料金があるか確認
  • 静音時間・通話ルール・ゲスト宿泊ルールは明文化されていますか? 曖昧だと揉めやすい。静か派はここが生命線
  • 住人の年齢層・社会人比率・雰囲気は? 新社会人は“生活時間帯が近い”と一気にラク
  • 清掃は当番?業者?頻度は?(水回り・ゴミ置き場) 清潔感は日々のストレスに直結。写真より現地で判断
  • 最低契約期間・退去予告・違約金の条件は? 配属や通勤が読めない新社会人は、ここで詰みやすい
  • トラブル時の窓口と対応スピードは?(休日/夜間の連絡手段) 運営品質が高いと、住み心地は別物になる



まとめ:迷ったら「疲れにくい型」から入るのが、いちばん賢い

新社会人の最初の半年〜1年は、仕事だけで体力を使います。だから住まいは、気合いで乗り切る場所ではなく、回復して明日に繋げる場所であるべきです。

交流したい派は、交流量より参加自由の空気を。静か派は、静けさだけでなく孤独が刺さらない導線を。

シェアハウスは、合う型を引ければ、新社会人のスタートを本当にラクにします。最初から完璧を当てなくていい。軽く始めて、慣れたら最適化。そのための「型選び」を、今日ここで決めてしまいましょう。


この記事を書いた人

SHARE PARADE(シェアパレード) の運営責任者です。「EDIT YOUR LIFE ― 今の暮らしをちょっと変えてみる」を合言葉に、**コミュニティのある暮らし(Community Living)**を中心としたシェアハウスを紹介しています。2011年の立ち上げ以来、東京全域で800件以上を現地取材。私自身も一人暮らし/シェアハウス/ルームシェア/ソーシャルマンションを一通り経験しており、一次情報と体験の両方を基準にサイトを運営しています。「住む場所が変われば、ライフスタイルも変わる」。コミュニティがある暮らしの楽しさと安心を、もっと当たり前の選択肢に――それがSHARE PARADEの役割であり、私のミッションです。 I am the administrator of the website 'SHARE PARADE.' Under the motto “EDIT YOUR LIFE—make a small change to your everyday,” we feature share houses centered on community living. Since our launch in 2011, I have visited and reviewed more than 800 properties across Tokyo. I’ve personally experienced living alone, in share houses, in room shares, and in social apartments, and I run the site based on both first-hand information and lived experience. I believe that when your home changes, your lifestyle changes too. My mission—and SHARE PARADE’s role—is to make the joy and peace of mind of community living a more everyday choice.

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