いつまでもそのままでいいの?「実家暮らし」のデメリットと、無理なく独立する方法

東京・千葉・神奈川・埼玉に実家があると、「一人暮らしを始めるタイミング」は意外と見つからないものです。

実家から職場に通えるし、家賃ももったいない。趣味や貯金に使うお金も残しておきたい。「就職したら」「結婚したら」と考えているうちに、何年も過ぎてしまった方もいるのではないでしょうか。

でも、心のどこかで「一度くらいは、実家を出て自分で暮らしてみたい」と思っていませんか。

家を出ることは、親と遠く離れて暮らすことでも、最初から理想のマンションを借りることでもありません。実家に帰れる距離で、家具付きの個室から始める方法もあります。

この記事では、実家暮らしのデメリットと、家を出ることで得られるものを整理しながら、費用を抑えて独立を試す方法をご紹介します。後半には、東京・千葉・神奈川・埼玉の具体的なシェアハウスを5物件掲載しています。

実家を出るなら、最初から大きな買い物をしなくてもいい

  • 自分で家事とお金を管理する経験は、実家を出る大きなメリット。
  • 家具付きのシェアハウスなら、買いそろえるものを減らして始められます。
  • 合わなければ、暮らし方を見直しても大丈夫。戻る場合も、大型家具を買い込んでいなければ身軽です。

1.実家暮らしのデメリットと、家を出て得られる4つのメリット


実家暮らしには、住居費を抑えやすいことや、家族と一緒に過ごせることなど、よい面があります。家事や生活費を分担し、すでに自立した生活を送っている人もいます。

一方、家族がいろいろとやってくれる環境では、「自分で暮らすと、何ができて、何に困るのか」を知る機会が少なくなりがちです。家を出るメリットは、住所が変わることよりも、自分で生活を動かす経験にあります。

①家事を「手伝う」から、自分で生活を回すようになる

夕飯を作るだけでなく、冷蔵庫を見て、買い物をして、食べ切れる量を考える。洗濯機を回すだけでなく、洗剤を補充して、明日着る服を用意する。

一つひとつは小さなことですが、家族に任せていた部分まで自分で考えると、暮らしに必要な作業が見えてきます。

「自分でも生活できる」とわかることは、その後の自信になります。将来、転勤や同棲、結婚などで住まいが変わるときにも、自分の経験をもとに準備できます。

②生活費がわかり、お金の使い方を自分で決められる

毎月実家にお金を入れていても、食費や光熱費がそれぞれいくらかかっているかまでは、把握していないこともあります。

家を出ると、「外食を続けると、このくらいかかる」「家賃は、この金額までなら貯金もできる」と、自分の生活に必要なお金が具体的になります。

実家暮らしより支出が増えるとしても、その負担を抑えながら、お金の管理を経験するという考え方もできます。

③家族の予定ではなく、自分のペースで過ごせる

夕食の時間、休日の過ごし方、部屋で集中したい時間。実家では、家族と予定を合わせる場面があります。

自分の住まいがあれば、「今日は簡単な夕飯で済ませて早く寝る」「休日は誰とも話さずにゆっくりする」といった選択もしやすくなります。

シェアハウスには共用部のルールがありますが、個室に戻れば、自分だけの時間を持てます。家族が嫌いだから出るのではなく、自分の生活を自分で決めてみるために出る。それも十分な理由です。

④住む場所を選び直せば、通勤や休日の時間も変えられる

実家の場所は変えられませんが、自分の住まいなら、職場やよく行く街に近い場所を選べます。

例えば、通勤が片道60分から30分になれば、往復で1日1時間。月20日出勤するなら、月20時間を別のことに使える計算です。これは仮の例ですが、家賃だけでなく、取り戻せる時間も考えてみると判断しやすくなります。

もちろん、実家から近い街で独立する方法もあります。家族に会いやすい距離なら、今のつながりを保ちながら、新しい生活を始められます。

「実家暮らしだから結婚できない」と考える必要はありません。

大切なのは、住まいの名前より、家事やお金を自分で管理できること。家を出る経験は、そのための一つの方法です。病気や介護などの事情がある方は、今できる範囲で家事や家計の分担を増やすところからでも構いません。

2.でも、東京で一人暮らしを始めるには高すぎる

「家を出てみよう」と思って物件を探しても、そこで別の問題にぶつかります。

家賃を抑えると、部屋が狭い。少し広くすると、毎月の負担が大きい。さらに、契約時の費用に加えて、冷蔵庫、洗濯機、ベッドなども必要になる。

「東京はひとりで住むには高すぎる。」そう感じて、「やっぱり実家でいいか」と検索をやめてしまう方もいるのではないでしょうか。

実家に住んでいれば、広いリビングも、使い慣れたキッチンもあります。そこからお金をかけて狭い部屋へ移るとなると、ためらうのは自然です。

ただ、「実家に住み続ける」か「家具・家電を全部買ってワンルームを借りる」かの二択ではありません。自分の個室を持ち、リビングやキッチンを共有するシェアハウスも、比較してみる価値があります。

家具付きの個室なら、いくらで暮らせる?

まずは、実家から通える街や職場の近くで、個室の写真と家賃を見てみましょう。契約を決める前に、選択肢を知るだけでも一歩です。

3.最初の独立を、シェアハウスで試すという方法

シェアハウスのリビングやキッチンの例

住むじゃなくて、試す。シェアハウスのよさは、単に人と交流できることだけではありません。生活に必要なものを一から用意せずに、実家の外で暮らし始められることも、最初の独立には大きな魅力です。

①家具・家電を買う負担を減らせる

ベッドや机がある個室を選び、冷蔵庫や洗濯機などの備え付け・共用設備を使えば、大きな買い物を減らせます。家具付きでも備品の内容は違うので、必要なものだけ買い足せば十分です。

契約時の費用と家具・家電代を合わせて比べれば、独立を始めるために必要なお金を抑えられる物件を探せます。

②個室がコンパクトでも、広いリビングを使える

ワンルームでは、ベッドも机も食事の場所も、同じ部屋に収めることになります。

シェアハウスなら、眠るときや一人で過ごすときは個室、食事やくつろぐ時間は共用部、という使い分けができます。「家賃を抑えるために、狭い個室の中だけで過ごす」とは限りません。

もちろん、共用スペースは自分だけのものではありません。内見では広さだけでなく、一人でも使いやすそうかを見ておくとよいでしょう。

③実家に戻る場合も、持ち物を増やしていなければ身軽

最初から大きな冷蔵庫や洗濯機、ベッドを買っていると、実家へ戻るときに運ぶ場所や処分を考える必要があります。

備え付けのものを使っていれば、こうした大型品の購入や処分にかかる負担を減らせます。「合わなかったらどうしよう」という不安を、小さくして始められるのです。

家族と相談したうえで、実家へ戻る選択肢を残しておくのもよいと思います。戻ったとしても、実家の外で暮らした経験までなくなるわけではありません。

「一度も実家を出たことがない」から、「自分で暮らしてみたことがある」へ。その経験が、次に住まいを選ぶときの判断材料になります。

比べること 家具なしのワンルーム 家具付きシェアハウス
入居の準備 家具や家電を自分で用意する。 備え付け・共用のものを使い、足りないものを用意する。
くつろぐ場所 自分の部屋の中で確保する。 個室に加えて、共用のリビングも使える。
実家へ戻るとき 買った家具・家電の運搬や保管、処分を考える。 大型品を買っていなければ、自分の荷物を中心に片付けられる。
生活の自由度 室内の設備を自分だけで使える。 個室以外は、共用部の利用ルールに合わせる。

短めの期間で試したいときは、この3つを確認

  • 何カ月から契約できるか。1カ月からの物件も、3カ月以上の物件もあります。
  • 退去の連絡は何日前か。短期で退去した場合の追加費用も聞いておきましょう。
  • 入居から退去までに、いくらかかるか。敷金などの返金分と、戻らない費用を分けて確認します。

家具を買わずに済んでも、契約時や退去時の費用は別にあります。「3カ月住んだ場合の総額を知りたいです」と、希望する期間で見積もりをお願いすると比べやすくなります。

4.実家からの独立で比較したいシェアハウス5選

ここからは、暮らし方の違う5物件をご紹介します。「安さ」「共用部の広さ」「料理」「女性専用」「仕事環境」のうち、自分が実家を出て実現したいことから見てみてください。

物件情報は2026年9月9日に確認した掲載情報です。月額合計は賃料+共益費で、食費や契約時の費用などは別途必要です。キャンペーン割引は含めていません。空室・入居条件・希望期間での費用は各物件へお問い合わせください。

①大型物件|広いリビングも楽しみたいなら「FineMaison三鷹台」

FineMaison三鷹台の広い共用ラウンジ

「実家を出たら、狭い部屋にこもる生活になりそう」。そんな心配がある方に見てほしいのが、東京のFineMaison三鷹台です。

34室の大型物件で、共用ラウンジは110㎡超。ソファでくつろいだり、ダイニングで食事をしたりと、個室の外にも居場所があります。個室も6畳以上で、家具や冷蔵庫を備えています。

格安の部屋を探すというより、広さと駅の近さを大切にして独立したい方の比較候補です。実家のリビングのように、部屋を出てくつろげる場所があるかを見てみてください。

エリア・アクセス 東京都三鷹市/京王井の頭線「三鷹台」駅 徒歩3分
賃料・共益費 賃料58,000〜63,000円+共益費18,000円
月額合計 76,000〜81,000円
規模・入居条件 34室/男女入居可

②格安物件|毎月の負担を抑えたいなら「SHARE HOUSE 180° 野田」

SHARE HOUSE 180° 野田の家具付き個室

「実家を出てみたいけれど、貯金や趣味も諦めたくない」。毎月の負担を優先して考えたい方には、千葉のSHARE HOUSE 180° 野田という選択肢があります。

賃料は22,000円から、共益費を足した月額合計は38,000円から。個室にはベッドや冷蔵庫などがあり、共用キッチンやラウンジも使えます。

ただし、都心に近い物件ではありません。野田市周辺で働いている方や、通勤経路が合う方が、生活費を抑えながら家事と家計管理を経験するための候補です。

エリア・アクセス 千葉県野田市/東武アーバンパークライン「野田市」駅 徒歩9分
賃料・共益費 賃料22,000〜27,000円+共益費等16,000円
月額合計 38,000〜43,000円
規模・入居条件 37室/男女入居可/18〜49歳
契約期間 3カ月以上

共益費等16,000円は、運営会社の共益費5,000円+ライフライン料11,000円の合計です。保証金35,000円以上・契約手数料16,500円・保証会社費用などは別途必要です。格安一覧の「3万円以下」は共益費を含まない賃料です。

③キッチン充実|自炊を始めたいなら「FineMaison武蔵新城」

FineMaison武蔵新城の広い対面式キッチン

「実家では食事を用意してもらっていたけれど、自分でも料理できるようになりたい」。そんな方は、神奈川のFineMaison武蔵新城を見てみてください。

長いカウンターのある対面式キッチンに、調理家電や調理器具、食器を備えています。小さなキッチンに調理道具を一からそろえるより、使うものを確かめながら自炊を始められます。

まずは簡単な朝食や、一品の夕飯から。自分のために食材を買い、自分で作る生活を始めたい方に向いています。内見では、料理したい時間帯の混み具合も聞いてみましょう。

エリア・アクセス 神奈川県川崎市/JR南武線「武蔵新城」駅 徒歩11分
賃料・共益費 賃料42,000〜55,000円+共益費17,000円
月額合計 59,000〜72,000円
規模・入居条件 46室/男女入居可

④女性専用|女性だけの環境を選びたいなら「Felicita下北沢」

Felicita下北沢の共用リビングとキッチン

「最初の独立では、女性だけで暮らせる住まいを選びたい」。その条件で探す方には、東京のFelicita下北沢があります。

10室の女性専用シェアハウスで、各個室に洗面化粧台を備えているのが特徴です。朝の洗顔や身支度を、自分の部屋で済ませられます。家具付きの個室なので、最初に準備するものも確認しやすい物件です。

家賃の安さを最優先する物件ではありませんが、女性専用・少人数・駅に近い暮らしを重視する方は比較してみてください。

エリア・アクセス 東京都世田谷区/小田急線・京王井の頭線「下北沢」駅 徒歩3分
賃料・共益費 賃料60,000〜69,000円+共益費15,000円
月額合計 75,000〜84,000円
規模・入居条件 10室/女性専用
個室の特徴 家具付き・洗面化粧台付き

⑤ワーキングスペース|仕事の環境も変えるなら「アーバンテラス川口青木町」

アーバンテラス川口青木町のワーキングスペース

「実家の自分の部屋で、仕事も食事も休息もしている」。在宅ワークが多く、生活の場所を分けたい方には、埼玉のアーバンテラス川口青木町があります。

集中作業用とWeb会議用の、2種類のワーキングスペースを備えています。個室には机・椅子などの家具と洗面化粧台があり、仕事をする場所と休む場所を使い分けられます。

運営会社が案内する最低契約期間は1カ月以上。希望する期間での費用を確認しながら、仕事環境も含めた新しい暮らしを検討できる物件です。

エリア・アクセス 埼玉県川口市/JR京浜東北線「西川口」駅 徒歩約15分
賃料・共益費 賃料43,000〜48,000円+共益費等20,200円
月額合計 63,200〜68,200円
規模・入居条件 75室/男女入居可
契約期間 最低1カ月以上(1年更新)

共益費等20,200円は、管理費7,000円+水光熱費13,200円の合計です。契約時は敷金60,000円・礼金30,000円などが別途必要です。

5.実家を出る前に決めておきたい3つのこと

①家賃ではなく、毎月払える合計額を決める

実家を出たあとも、趣味や貯金を続けたいですよね。そのためには、家賃だけを見て決めないことが大切です。

賃料+共益費+食費+通信費+交通費+日用品代を書き出し、残るお金を見てみましょう。水道光熱費やインターネット代が共益費に含まれている場合は、二重に足さないようにします。

予算が厳しければ、駅やエリアを変えて探す方法もあります。実家暮らしをやめるために、毎月ぎりぎりの生活を選ぶ必要はありません。

②実家の近くか、職場の近くか。住む理由を一つ決める

最初の独立だからといって、東京の中心部へ引っ越す必要はありません。

家族に会いやすい場所で生活を分けたいなら、実家の近く。通勤時間を減らしたいなら、職場への行きやすさを優先。休日を楽しみたいなら、よく出かける街の近く。

千葉・神奈川・埼玉の実家から、同じ県内で独立するのも立派な選択肢です。次の一覧から、まずは自分が暮らせそうな街を見てみてください。

③「どのくらい試すか」と「続けるかを考える時期」を決める

例えば、「まずは3カ月、自分で食事と洗濯をする生活を経験する」「半年暮らして、無理なく貯金を続けられるか確認する」と考えてみましょう。希望する期間に合う契約の物件を選びます。

家族には、「実家が嫌なのではなく、一度、自分で暮らしてみたい」と伝えてみるのもよいと思います。戻る可能性を考えているなら、そのときのことも先に相談しておきましょう。

実家に戻ることになっても、失敗と決めつける必要はありません。家事の得意・不得意や、毎月必要なお金、自分が落ち着ける環境がわかれば、試してみた意味はあります。

実家を出るか迷っている段階なら、まずは「これなら暮らせそう」と思える部屋を探すところからで大丈夫です。

お金をかけずに始めたいのか、広い共用部を楽しみたいのか、仕事や料理の環境を変えたいのか。気になる条件から見比べてみてください。

条件別の一覧は東京・千葉・神奈川・埼玉以外のエリアも含みます。個室の広さや設備は、希望する部屋の募集情報でご確認ください。

まずは「この部屋で暮らしたら」を考えてみませんか?

一度内見して、部屋の広さ、Wi-Fiの届き方、キッチンの使い心地、毎月の費用を確認する。それから、実家を出るか決めても遅くありません。

実家を出るタイミングは、就職や結婚のときだけではありません。「自分で暮らしてみたい」と思った今から、準備を始められます。

この記事を書いた人

東京一人暮らしアドバイザー。 学生時代は下北沢や吉祥寺で過ごし、現在は高円寺在住。 趣味は一人暮らしでもカンタンに作れる、料理・お菓子・パン作り、カフェ巡り、便利でカワイイ雑貨集め。 経験に基づいた一人暮らしの物件探し、防犯情報、お得な節約法・料理術などを提案していきます。最近、シェアハウスへの取材も多く実施しています。 Tokyo Solo Living Advisor. Lately, I have been conducting many interviews about share houses and Japanese language schools.

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