大学4年生が新社会人になる前にシェアハウスに入ることを勧める6つの理由

私がシェアハウスに暮らし始めたのは30歳を過ぎてから。大学生の頃は、「やっと家族から離れられたのに、他人と共同生活なんて耐えられない」と思い、一人暮らしを始めました。帰る時間も朝起きる時間も自分で決められるのは自由で楽しかったです。しかし、今思うと、共同生活にも“新社会人の最初の1年”にちょうどいい価値があると考えるようになりました。

特に、就職・配属・上京のタイミングは、生活が一気に変わります。仕事に慣れるだけでも大変なのに、「家探し」「初期費用」「家具家電」「手続き」「孤独」まで一気に背負うと、スタートダッシュの負荷が高すぎる。

そこで今回は、これから社会人になる(なったばかりの)人に向けて、ワンルーム賃貸よりも“最初はシェアハウスが合理的”になりやすい理由を、データと具体例も交えてわかりやすくまとめます。



新社会人になる前にシェアハウスに入ることを勧める3つの理由



結論:新社会人の最初の半年〜1年は「シェアハウス → 必要ならワンルーム」が一番ムダが少ない

【先に結論】

  • 社会人1年目はシェアハウスが“勝ちやすい”(初期費用が軽い/生活の立ち上げが速い/孤独と情報不足を減らせる/住み替えが柔軟)
  • 就職直後は想像以上に環境が変わるので、最初から「2年契約+高い初期費用」で固定するより、軽く始めて、慣れたら最適化の方が失敗しにくい
  • もちろんワンルームが向く人もいます(後半で正直に書きます)。向き不向きも含めて判断できる形にまとめます。


まずはざっくり比較:ワンルーム賃貸 vs シェアハウス(個室)

細かい条件で変わりますが、部屋探しでつまずきやすいポイントを“最初に”並べるとこうです。

項目 ワンルーム賃貸 シェアハウス(個室)
初期費用 家賃の4.5〜5ヶ月分が目安になりやすい+引越し+家具家電 8〜12万円前後のケースも多い(物件により差)
家具家電 基本は自分で購入(ベッド・冷蔵庫・洗濯機など) 付いていることが多い(買い揃える負担が減る)
手続き 電気/ガス/水道/ネット手配、開通立会いなどが発生しがち 光熱費・Wi-Fi込みの物件も多く、最短で生活が立ち上がる
契約期間 2年契約が一般的 短期(3〜6ヶ月〜)で始められることも
暮らしの質 自由度・静けさは最強(ただし孤独になりやすい) 交流・情報が増える(ただし相性/ルールの確認が重要)

新社会人は、想像以上に「最初の3ヶ月」がハードです。だからこそ、最初は固定費・初期費用・手続き・孤独の4つを軽くして、仕事に全振りできる住まいのほうが勝ちやすいと思います。




理由1:初期費用が軽い=「詰み」を回避できる(家具家電も含めて)

新社会人が部屋探しで一番苦しむのは、実は家賃そのものより“最初に必要なお金”です。ワンルーム賃貸では敷金・礼金・仲介手数料・保証会社・前家賃・鍵交換などが重なり、さらに引越し費用と家具家電でドカンと出ていきます。

一方シェアハウスは、礼金や仲介手数料がかかりにくく、家具家電付きのケースも多いので、「初期費用が軽い」=スタート地点で失速しにくいのが強みです。


  • ワンルーム賃貸:初期費用+家具家電で「最初の出費の山」が高い 契約関連+引越し+家電購入が同時期に重なるため、現金が薄くなりやすい
  • シェアハウス:最初の負担が軽く、生活防衛資金を残しやすい 家具家電付き・初期費用低めのケースが多く、入社直後の不安が減りやすい

(よくあるモデルケース)
内定後〜入社前に上京するAさん(22歳)。貯金がそれほど多くなく、ワンルームを契約しようとしたら、初期費用と家具家電で想定以上の出費に。結果、入社前から資金が薄くなり、生活が不安定に…。

そこで「個室シェア」に切り替えたら、最初の支払いが軽く、家具家電も揃っていたので、生活の立ち上げが一気にラクに。最初の給料日までのストレスが激減した、というパターンはかなり多いです。

筆者自身も、社会人になってからシェアに住んで実感したのは「家賃の数千円」より、最初にドカンと出ていく出費と手間のほうがメンタルに効くということでした。そこを軽くできるだけで、スタートの安定感はかなり変わります。




理由2:生活が秒速で立ち上がる(手続き地獄を回避できる)

新社会人は、とにかく時間がありません。研修、配属、慣れない通勤、生活リズムの調整。ここにワンルームの「ネット工事」「ガス開栓の立会い」「家具家電の納期」「宅配受け取り難民」などが重なると、地味に消耗します。

シェアハウスは、物件にもよりますが、Wi-Fi・光熱費が最初から使える、家具家電が揃っている、共用部の備品がある、など“暮らしの即戦力”になりやすいのがメリットです。


  • 入居初日から「生活が回る」状態に入りやすい Wi-Fiや家電が揃っていると、入社直後の数週間を仕事優先で乗り切りやすい
  • 手続き・買い出しの回数が減る 役所・家電店・工事日程調整などの“地味な消耗”が少ない
  • 「準備が間に合わない」焦りを減らせる 生活インフラが整っているだけで、睡眠と体力を守りやすい

(よくあるモデルケース)
Bさん(23歳)は入社後しばらく残業が続き、平日に家電量販店や役所に行く余裕がありませんでした。シェアハウスは生活インフラが整っていたので、最初の1ヶ月は仕事に集中でき、結果として体調を崩しにくかったそうです。

“住まいが原因の消耗”は、最初の数ヶ月で地味に効いてきます。だからこそ、立ち上げが速い住まいは強いです。

筆者が見てきた中でも、新社会人は「仕事で疲れてるのに、家のことでさらに削られる」が一番きつい。ここを避けられるだけで、最初の数ヶ月の安定感が上がります。




理由3:「住む場所」を固定しすぎない方が、キャリア初期は安全

社会人1年目って、住む場所の正解がまだわからないことが多いです。


  • 通勤ストレスは、やってみないと分からない 満員電車・乗換・終電など、想像よりダメージが出ることがある
  • 勤務地・出社頻度・残業で「快適な距離」が変わる 配属や働き方の変化に合わせて住まいも最適化したほうが安全
  • 街の相性は「住んでから分かる」 買い物・治安・雰囲気など、住み始めて初めて見える部分がある

ワンルーム賃貸は2年契約が多く、引っ越すたびに初期費用がかかります。つまり、一度ミスると修正が重い

シェアハウスは短期で始められることもあるため、最初の半年〜1年を“仮住まい”として使い、生活が落ち着いたらワンルームに移る、という戦略が取りやすいです。

なお、うちのシェハウスには大学生も住んでいますが、入居して一ヶ月もすると、「楽しくて仕方ない」と嬉しそうに話しています。例え、半年などの短い期間でもシェアハウスで暮らすことは、社会人生活にとって大きな財産となるはずです。


(よくあるモデルケース)
Cさん(22歳)は「会社まで30分圏内」を狙って部屋を決めたつもりが、実際は満員電車と乗り換えで疲弊。シェアハウスに住み替えて通勤がラクになり、半年後に“本命エリア”を見つけてワンルームへ。

最初から完璧を当てるより、軽く始めて、当てに行く方が結果的にコスパが良いことが多いです。




理由4:孤独と情報不足を減らせる(新社会人のメンタルに効く)

新社会人は、学生時代より人間関係が“会社中心”になりがちです。慣れない仕事でヘトヘト、帰宅して一人、気づけば休日も一人…。この流れでメンタルが落ちるのは、珍しくありません。

シェアハウスには、良くも悪くも人の気配があります。リビングで少し話すだけでも、「今日だれとも話してない」が減る。これ、地味に効きます。


  • 「ゼロ会話」の日が減る 会社以外の雑談があるだけで、気持ちが切り替わりやすい
  • 困ったときに“軽く相談できる”相手ができる 会社の先輩には言いにくいことも、生活の会話なら出しやすい
  • 生活リズムが整いやすい 帰宅後にだらだら崩れるのを防ぎやすい(個人差はあり)

もちろん、交流が多ければ良いわけではありません。ただ、社会人の最初の数ヶ月は、孤独が積み重なると一気にしんどいので、「ゼロを避ける」仕組みとしてシェアハウスは強いです。




理由5:年上の社会人と交流ができる=キャリアの視野が広がる

学生の頃の人脈や交流の輪は、学校の友達かバイト先の仲間が中心になりがち。社会に出た瞬間、いきなり「正解のない世界」に放り込まれます。そんな時に、年上の社会人が身近にいる環境は、思っている以上に価値があります。

シェアハウスには、業界も働き方もバラバラな住人が集まることがあり、雑談の中で「転職って実際どう?」「部署異動って何が変わる?」「スキルって何から積む?」みたいな“現場の話”が手に入ります。

私の住んでいるシェアハウスでも、一部上場企業の会社員やミュージシャン、映像作家、書道家、ベンチャー企業の社長ら幅広い職種の社会人がいます。私にとっては年下となるシェアメイトも多いですが、皆の話は興味深くエキサイティングです。ベンチャー企業の社長は、起業の最初は徹夜続きでとても大変だったと語り、「起業するなら35歳までにした方が良い」などのアドバイスをしてくれました。私は起業する気は全くありませんでしたが・・・。




理由6:費用が“安く済む”だけじゃない。お金の使い方が上手くなる

新社会人は何かとお金がかかります。スーツや鞄、革靴、引越し、家電、交際費…。だからこそ、住居費を“ただ削る”のではなく、支出の山(初期費用・家具家電・手続き)を平らにするのが大事。シェアハウスはこの設計がしやすいです。


  • 初期費用が軽い → 現金(生活防衛資金)を残しやすい 入社直後の不意の出費があっても、メンタルが折れにくい
  • 家電・備品の購入が少ない → “必要なものだけ”で始められる 生活しながら揃えられるので、無駄買いが減りやすい
  • 共益費に光熱費・ネットが含まれることも → 月の支出が読みやすい 家計管理がラクになり、最初の貯金ペースを作りやすい



それでもワンルーム賃貸が向く人(ここは正直に)

シェアハウスが万能ではありません。下に当てはまる人は、最初からワンルームの方が幸せなことも多いです。


  • 生活音・他人の気配がストレスになりやすい 静けさ最優先で暮らしたいタイプ
  • 夜勤・シフト勤務で生活リズムが特殊 共用部の利用時間や生活導線が合わないことがある
  • 自宅で集中して勉強・制作をしたい(静けさ必須) オンライン会議が多い人もここに近い
  • 自分のルールで完結させたい(共有の調整が苦手) 掃除・ゲスト・騒音など、他者要因が苦手ならワンルームが楽

逆に言えば、これらに強いこだわりがないなら、最初はシェアハウスで“軽く始める”のはかなり合理的です。




失敗しないシェアハウス選びチェックリスト(新社会人向け)

最後に、シェアハウスを検討するなら、ここだけは先に見ておくと失敗率が下がります。


  • 個室の鍵:あるか(安心感が段違い) まずはここが最低ライン。ここが無いと消耗しやすい
  • 共益費の範囲:光熱費・Wi-Fi込みか、上限や追加料金があるか 「込み」でも上限がある物件は必ず確認
  • 最低契約期間・違約金:3ヶ月〜など条件を必ず確認 “短期OK”の定義は物件ごとに違う。退去予告期間も見る
  • ルール:清掃当番、静音時間、ゲスト宿泊、喫煙など ここが曖昧だと揉めやすい。契約前に明文化を確認
  • 住人属性:年齢層、男女比、雰囲気(自分に合うか) “物件の良さ”より“相性”が満足度に直結しやすい
  • 運営の対応:トラブル時の窓口が明確か 対応が遅い運営だと、ストレスが長引く
  • 内覧時の観察:水回りの清潔感、ゴミ置き場、掲示物、共用部の空気 ここに“その家の文化”が出る。写真より現地が強い

新社会人の住まいは、家賃の安さだけで決めると失敗しがちです。「通勤」「生活の立ち上げ」「メンタル」「住み替え」まで含めて、トータルでラクになる選択をおすすめします。




>>>上京してシェアハウス!一人暮らしするまでに実際にかかった費用とワンルーム・学生寮との初期コスト比較

この記事を書いた人

新聞社での社会部記者を経て、現在はコンテンツマーケティングを企画制作する 会社でライターのディレクションなどを行っている。また、関東の大規 模シェ アハウスに拠点を置き、フリーで請け負うライター業務に関しては専らリビング で執筆している。双子座、B型、三人兄弟の三番目。

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