シェアハウス内での人間関係

シェアハウスには様々な年代の人が暮らしています。立場も利害関係もなく、気楽につき合える仲間がいるのがシェアハウス。そこには、学校でも会社でもない、新たなコミュニティがあると言えるのではないでしょうか? 今回は、一つ屋根の下で、同世代の男女が暮らす中での人間関係について述べたいと思います。


シェアハウス内での人間関係

年齢差や入居期間は関係なく皆フレンドリー

会社や学校なら、1年先輩というだけで気を遣ってしまうもの。しかし、シェアハウスには、そんなことはありません。入退去の入れ替わりも結構多く、みんな気にしていないのが実情ではないでしょうか? 

共同生活をあえて選んで入居しているので、住人は皆フレンドリーです。入居初日の住人と早速、一緒に晩御飯を食べて飲んで、寝る頃には1年以上既にすんでいるかのように仲良くなることだって、ざらにあります。新しく入居する人はいろいろと不安があるだろうからと、優しく接しようとしている訳ではなく、素でフレンドリーな人が多いですね。それがそのまま、人間関係にも表れているのか、フラットな関係につながっているのではないでしょうか?

年齢も気にしない人がほとんどです。年が上だから、下だからといって、シェアハウス内の立場が変わることはないのです。実際、正確な年齢を知らない入居者も多く、誕生日を迎えたときに初めて年齢を知ることもあります。それも、「年下だと思っていた人が実は年上」なんてこともたびたびです。逆に、「意外と若い」って驚くこともよくあります。「自分が同年齢のときは、こんな落ち着きはなかった」などと考えさせられています。



男女の関係も変わる

一つ屋根の下で暮らすということは、気を抜いた姿もさらすということ。女性なら、お風呂上がりのスッピンを住人に見せることになります。お風呂場から自室まで誰にも会わずに戻るなんて不可能だからです。家族と恋人以外の異性の素の姿が見られるのは良いと思います。異性を神格化することがなくなり、奥手だった人の性格を変えることだってあるからです。実際、女性と付き合ったことがなかった20歳の男性は、共同生活の中で、「女性も普通の人間」ということに気付き、さらに住人のお姐さんから恋愛指南をいただき、初彼女をゲットするまでに至った事例もあります。

住人同士での恋愛関係が生じることも、もちろんあるのですがこのような恋愛感情のない家族のような関係も生まれてくるのはシェアハウスです。



シェアハウスの人間関係は、男女・年代を超えた新しい関係

学校では友達、会社では、上司、先輩・後輩と、どのコミュニティでも立場やしがらみはついてくるもの。しかし、シェアハウス住人にはそんなのは関係ありません。しがらみなどが嫌になったら、最終的には退去すればいいだけです。そういうこともあるので、フラットな関係が築けるのではないでしょうか? 

30代前半でシェアハウスに入居した私も、シェアハウス住人の人間関係はこれまでのコミュニティにない仲間となっています。家族、学校、会社とコミュニティの変遷のなかで、シェアハウスは新たな仲間で出来る場です。この人間関係を構築してみるのは、おすすめです。

この記事を書いた人

新聞社での社会部記者を経て、現在はコンテンツマーケティングを企画制作する 会社でライターのディレクションなどを行っている。また、関東の大規 模シェ アハウスに拠点を置き、フリーで請け負うライター業務に関しては専らリビング で執筆している。双子座、B型、三人兄弟の三番目。

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