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入居者体験談

シェアハウス入居! 住人の輪にスムーズに仲間入りするための5つのコツ

シェアハウス入居! 住人の輪にスムーズに仲間入りするための5つのコツ

「すでにいる住人たちと仲良くなれるかな…?」というのは、これからシェアハウスに入る人が一番期待しているところでもあり、一番不安に思うところでもあるよう。

最近、私の友達がシェアハウスに入ろうとしていて、そんな気持ちを吐露していました。

その子は初対面でも屈託なく人と話せるコミュニケーション能力の高いタイプ。シェアハウス・ポテンシャルを感じるので「え、何言ってんの? そんなのあなたなら全然余裕でしょ」と言ったのですが、「えー、不安だよ~」とのこと。

すでにあるシェアハウスに入居する人というのは、いわば『シェア転校生』。

私はオープニングのときに入った『最初から在校生』なので、転校生の気持ちは理解しきれていないのですが、すでに出来上がっているコミュニティに1人で入っていくというのはどんな人にとっても心理的なハードルが高いことなのかもしれません。

うちのシェアハウスでも月に1人は入れ替わりがあり、ちょくちょく転校生がやってくるのですが、うまく溶け込めておなじみメンバー化した人と、「あ、そういえば、あの人見ないね?」という人がいます。

…と前置きが長くなりましたが、今回は、前者の転校生たちを見ていて「こうすればスムーズにいくんだなぁ」と感心した成功事例をご紹介したいと思います。


1.入居時に「○号室の★です。みなさんでどうぞ」と書いた差し入れを共有スペースに置いておく


「新入りは手土産持ってこいや!」と言いたいわけではありませんので悪しからず(笑)。そうすることで、「あ、新しい人、★さんって言うんだ」という風に在校生に存在を認識されやすくなる上、初めて顔を合わせたときに「あ、お菓子いただきました、美味しかったです」と話し掛けられるきっかけになるのです。
うちでこれまでに一番インパクトがあったのは、約70個の仙台銘菓『萩の月』をでーん!とカウンターに山のようにうずたかく積み上げ、「ささやかですが……」というコメントを残したSさん。「ささやかって…!」とみんなに大受けで、「大型新人が入ったぞ!」と一気に知名度を上げました。 あと、まあ、食べ物をくれる人っていうのは誰でも好感を持つよね……というのが正直、動物の性として否めないかもですね。


2.初めて顔を合わせるごとに1人1人「初めまして!」と笑顔で自分から挨拶する


「今度入った★さんだよ」とそばにいる住人が紹介してくれることもあると思いますが、そういったことがなければ、話し掛けられるのを待つのではなく、「あ、初めましてですよね?」と自分から笑顔で挨拶しに行くと好感を持たれやすいと思います。
在校生は「新しい人は排除しよう」と意識的に思っているわけではないのですが、すでにできあがっているコミュニティに対して、「ここは自分たちの居場所だ」という帰属意識=縄張り意識が0ではない気がします。それもちょっと感じの悪い話ですが、やはり動物としての本能的な性で、思ってしまうものは仕方ないのかな、と。だからこそ「自分から行く」という姿勢が受け入れられやすくなるわけで、ここは「よお~し、私のコミュニケーションスキル見とけ☆」という風にでも思ってちょっとがんばってみるのがいいのではないでしょーか。


3.Facebookで友達になる、Facebookグループがあれば挨拶投稿をする


挨拶時やその後すぐFacebookで友達申請をするのがいいと思います。在校生から申請してくる場合もあると思いますが、在校生は転校生が入ってくることに慣れているので「初めまして」と言い合っても申請をし忘れることが多々あります。あと、シェアハウス内のFacebookのグループがあれば、そこに菓子折り写真を添付して「○号室に入った★です。差し入れを置いておきますのでどうぞ」といった投稿をすれば完璧だと思います。


4.めげずに頻繁に共有スペースに顔を出す


仲良しこよしの在校生たちの中で1人なじみきれていない状況を一度味わうと、「今日は顔を出すのやめておこうかな……」という気分になりやすいかもしれませんが、それでも最初のうちはめげずに積極的に顔を出し続けることをオススメしたいです。
とくにオススメするのは、キッチンに料理をしに行くこと。「これ、ちょっと食べてみる?」とお裾分けをしたりされたりと話すきっかけがかならず生まれますし、「今度一緒に○○作らない?」とか「今度近所の美味しいお店教えて〜」などと提案して一緒に行動する機会を持てば、ぐっと距離が縮まること間違いなし。


5.早めにタメ語に切り替えていく


社会人ですし、最初はですます調になるのが自然だと思いますが、同じ人と2回3回と顔を合わせていく中で、徐々にタメ語に移行していくといいと思います。このコラムの第23回でも話題に出ていますが、「仕事では敬語を使うスキルが必要だけど、シェアハウスでは逆にタメ語を使う努力が必要なんだ」という認識を持っておくと良いかもしれません。基本的にシェアハウス内では上下関係なくタメ語ですが、すごく年上で世代違いの場合は、時間をかけながら敬語をはずしていくのがいいかと思います。


……ざっとこんな感じなのですが、これを読んだらすごくがんばらないといけない気がしますかね? わがまま在校生、ほんとすみません(笑)。悪気はないんです。

要は、最初のうちは「自分から」「積極的に」が勝ちパターン、ということ。

普段の30~50%増しのコミュニケーション力を動員するぞくらいの気概があれば案外スルッと仲間入りできると思います(厳しすぎ…?)。

それでは、転校生の皆さんのご健闘を祈ります……!

svgこの記事を書いた人
奥 麻里奈

1982年8月3日生まれ、獅子座、O型。大阪府出身。都内のオフィス複合型シェアハウスに住む、フリーランスの三十路ライター。美容専門誌編集者としてまだ出版社に勤めていた2012年1月からシェアハウス生活をスタート、1年後に独立。現在は、ファッション・ビューティからキャリアビジネスまで分野を問わず活動中。シェアハウス内のラウンジがおもな仕事場。趣味は服と読書。