さて。
シェアハウス生活は恋愛を始めるのに不向きな環境であり、シェアハウスに住んでいる人
というのは広い意味で恋愛猶予執行期間中である、というお話の続きです。
今回は、その理由の分析をしたいと思います。
だってそもそもです。
この生活、恋愛に夢中になるには日常シーンでの登場人物が多すぎる。
「会社にも人いっぱいいるじゃん」という反論もあるかもしれませんが、なんせシェアハウス住人とは生活を共にしている分、距離が近いのです。
普段着やすっぴんで接するほど距離が近い人物って、家族や恋人以外あんまりいない。
距離が近い人が多いということは、特定の人に一局集中しづらい状況だということです。
もし、彼氏や彼女と呼ばれる存在の人がいたとしても、こういう状況のパターンが多いのではないかな?と思います。
・2人だけで会う頻度が週1回よりも低い(=相手とある程度距離を取りながら付き合っている、つまりシェアハウス生活の方が中心)。
・普段シェアハウス住人との交流は少なめ(=シェアハウスでの人間関係よりも彼氏または彼女との関係を優先している、つまり実質シェアハウス生活をしていない)。
人間というものは、今もっとも心の拠り所にしている人やコミュニティに対して、一番時間を使うものだと思うのです。
きっと、わざわざシェアハウスに住もうとする人は「人と知り合うことで自分の世界をもっと豊かにしたい、幅を広げたい」という、自分の人生の可能性や視野の拡充欲求が前提にあるんじゃないか、と。
私の場合は、「独立して一人前になる」という仕事面での可能性の拡充が第一目的だし、「仕事と家の往復だけじゃなくて、もっと面白い生き方をしたい」といったようなプライベート面で、という人もいると思います。
仕事かプライベートかも分からないけど漠然と「自分の生き方を変えたい」という思いを抱えて、という場合もあるでしょうし、あるいは、「今、彼氏あるいは彼女がいるけど、2人の距離を少し取っていったん自分自身を見直す時間が欲しい」という場合もあると思う。
そういう意味で、その人の“シェアハウス時代”は、本質的には、恋愛据え置き期間なのだと。
私たちは恋愛モラトリアムなのです。
もし、「相手を見つけようと思ってシェアハウスに来たのに…」という人がいたとしても、本当にそれが目的だったら、見つかっても見つからなくてもすぐ出て行くと思う。
だって、住み続ける意味はないから。
それ以前に、相手を見つけるためだけにシェアハウスに引っ越すほどの労力を割かないと思うんですよね。なぜなら相手探しは引っ越さなくてもできるから。
住み続けている時点で、相手探し以外の目的をシェアハウス生活の中に見いだしているということになると思うのです。
と、いうことは。
私の持論から言うとですが、シェアハウス生活が充実しているときには恋愛のお相手は見つかりにくい、ということになります。
絶賛恋愛モラトリアムな私は今はこの生活でまったく支障がありませんが……それどころか、今の生活に対する満足度は120%ですが。
もしこの先、私が結婚相手などを見つかったなら即!出て行くんだろうなぁ〜と、自分の未来を他人事のように見つめている私なのでした。
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