私がシェアハウスに住むことにしたわけは

私がシェアハウスに住むことにしたわけは


初めまして。ただいまとあるシェアハウスで生活している奥 麻里奈(おく まりな・30歳・女)と申します。

今回、このウェブサイト『SHARE PARADE』を運営している柴田さんという同い年の男性(社長さんです)から、「実際にシェアハウスに住んでいるライターさんを探していたら、奥さん(私の名前、固有名詞です)を見つけました。住人の視点からシェアハウス生活についてのコラムを書いてもらえませんか?」というメールをいただき、連載コラムを持たせていただくことになりました。わーい。

私の職業ですが、今のところ「企画・ライター」と名乗っておこうと思います。
と、何やら含みのある物言いになっていますが……私は、昨年末に約7年勤めた出版社を退職して、今年からフリーランスの身となった者でして。 せっかく自由の身となったのだから「いろんな分野で、いろんな仕事をしたいぞ!」と思っており、より守備範囲の広い肩書きを絶賛模索中なのです。

まあ、私の肩書き問題については(どうでも)いいですよね。すみません。

でも、私が会社員からフリーランスになったことと、シェアハウスに住んでいることは、切っても切れない関係があるのですよ。 自己紹介がてら、説明をさせてください。

約1年前のある冬の日の深夜、私は、突如「会社を辞めて独立しよう!」と思い立ちました。 と、同時に、「あのシェアハウスに移り住むぞ!」と思いついたのです。 そしてその1か月後、思い描いた通りに私のシェアハウス生活がスタートしました。 つまり、独立までの準備期間のための環境として、シェアハウスを選んだのですね。

なんで独立するに当たってシェアハウスなのか?

「人」と「情報」を求めていたからです。

私が住んでいるシェアハウスは約60人が住む規模が大きめの物件。立地も、東京の中心地にあります。 ここに住めば、会社や私のいた業界以外の人たちとたくさん知り合えるだろうし、そこからいろんな情報が入ってくるだろう、と。 それが、独立するに当たって有利に働くだろう、と目論んだわけです。

で、実際はどうだったか?


……っちょーーーーーっ、楽しい!!!!!


これが、心の第一声です。

答えがちょっとずれていないかって? ……ずれてますね。

と言うのも、私が予想もしなかった方向から、“シェア生活の楽しさ”が横殴りパンチを食らわしてきたからです。

住む前、私は結構クールでした。
「一番の目的は、独立に向けた準備。だから、シェアハウスに住んでる人たちとはそれなりに関わることはあるだろうけど、そんなに懇意にはきっとなることはないだろう」と高を括っていたのです。

ところが。

現在の私といったら、もうべったり。 今となっては、自分の属するコミュニティの中で一番身近な、私のアイデンティティを支えている居場所だと自認している有様なのです。

なぜ、そんなことになってしまったのか?

次回は、その理由を考察したいと思います。

svgこの記事を書いた人
奥 麻里奈

1982年8月3日生まれ、獅子座、O型。大阪府出身。都内のオフィス複合型シェアハウスに住む、フリーランスの三十路ライター。美容専門誌編集者としてまだ出版社に勤めていた2012年1月からシェアハウス生活をスタート、1年後に独立。現在は、ファッション・ビューティからキャリアビジネスまで分野を問わず活動中。シェアハウス内のラウンジがおもな仕事場。趣味は服と読書。