麻里奈的注目物件 Mate ikebukuro

麻里奈的注目物件 Mate ikebukuro


おお〜こんなのが登場ですか、ミニキッチンと3点ユニットバスがついたシェアハウス。

今回ご紹介するのは、池袋徒歩3分のMate ikebukuroです。

もともとシェアハウスって、キッチンやトイレやお風呂などを共有にすることで居住コストが下げられることがメリットだったはずですが……。

その本来の“シェア”部分がなくなるということは、目的が純粋に“人と交流すること”にあるというわけですよね。

東京のような都市でも、「隣にどんな人が住んでるか分からない、匿名的な」居心地良さを求める時代から、「人と触れ合いながら暮らす」居心地良さを求める時代にシフトしてきているのだなあ〜と感じました。


私の住んでいるシェアハウスは、キッチンやトイレやシャワールームに行くには自室から外に出ないといけません(それが通常のシェアハウスなのですが)。

それがけっこう、面倒だなと思うことがなきにしもあらず……。

とくに、食事をするとき。

時間が拘束される会社員からフリーランスになってからの私は、もっぱら自炊派になりました。

いったん自炊生活を始めると、外食やできあいの物をあまり食べる気がしなくなってきたんですね。

それで、時間があまりなくてちゃちゃっと食事を済ませたいなっていうときや、人と会わずに1人で過ごしたいなっていうときがあり……とくに仕事に追われているときか、本を読んでいてマイワールドに没頭しているときなのですが。

でも、部屋では自炊できないので、共有キッチンに行くか、やむなく外食するか、何か買ってくるか、部屋でお菓子などを食べてやり過ごすか、ということになります。

共有キッチンに行った場合、料理をして食べたら、洗い物をして、拭いて元の場所へ戻す——これがうちのキッチン使用のルールなのですが、この一連の流れを一度にやるのって、想像以上に時間がかかるんですよ。

それに、キッチンで誰かと顔を合わせてついつい話が長引くこともある。

これ、けっこうジレンマなんです。

人との触れ合いを求めてシェアハウスに移り住んだとしても、やっぱり1人の時間が欲しいときって誰しもある。

そういうときに、自室で生活を完結することができるっていうのは、かなり好都合だなあって思います。

「1人でいたい」と「誰かと触れ合いたい」のバランスを取ることができるシェアハウス、都市生活のいいとこ取りをした進化系なのかもしれません。

でも——もしかすると、うちの場合は、キッチンに行かないと食事ができないことが人と関わるためのエクスキューズになっているという側面もあるかもしれないのですけれどもね。


Mate ikebukuroの詳細は、こちらから。

svgこの記事を書いた人
奥 麻里奈

1982年8月3日生まれ、獅子座、O型。大阪府出身。都内のオフィス複合型シェアハウスに住む、フリーランスの三十路ライター。美容専門誌編集者としてまだ出版社に勤めていた2012年1月からシェアハウス生活をスタート、1年後に独立。現在は、ファッション・ビューティからキャリアビジネスまで分野を問わず活動中。シェアハウス内のラウンジがおもな仕事場。趣味は服と読書。

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