こんにちは。本日は「GOOD NEIGHBORS TOKYO」のオーナーである平賀さんにインタビューをしてきました。こちらの物件、完成までなんと1年もかかったそうです。なぜここまで時間をかけて作ったのか、シェアハウスを作るうえでのこだわりなどを聞いてきましたので、ぜひ参考にしていただけたらと思います♪
平賀さんとシェアハウス
みなみ 素敵なハウスですね。どういったところにこだわって作ったのか、なぜこのようなハウスにしたかなど本日はお聞きできたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
平賀さん ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
みなみ では早速質問なのですが、平賀さんは現在どのようなお仕事をされているのですか。
平賀さん 僕は建築会社を営んでいます。
みなみ そうなんですね。ではシェアハウスに携わることはこのハウス以外にもあったのでしょうか。
平賀さん はい。うちの不動産業の中でオーナーさんから委託を受けて、2棟管理してきて積み重ねた実績はあります。
みなみ ではシェアハウスを作ることに対してはある程度経験もあり、慣れていたのでしょうか。
平賀さん 過去に経験したシェアハウスの1つは出来上がったシェアハウスを引き受けましたが、もう1つはコンセプトから全部うちから仕掛けたシェアハウスをやっています。なので今回シェアハウスを仕掛けるということに対してストレスはなかったですね。
なぜ「GOOD NEIGHBORS TOKYO」を作ったのか
みなみ この物件はもともと平賀さんが所持されていたものだったのでしょうか?
平賀さん いえ、不動産業をしているので、その中でご縁がありまして。そもそもシェアハウスをする予定で買った用地ではないんですが、様々な要因で行きついたのがシェアハウスでした。
みなみ 一軒家として貸すなど別の方法はあったと思うのですが、なぜシェアハウスにしようと思ったのですか?
平賀さん シェアハウスだったら結構の部屋が用意できるなと感じたことがきっかけで、シェアハウスにする方向で進み始めました。
みなみ たしかに13部屋もできるのであれば一軒家として貸すより利益がでやすいですし、リスクも分散されて一石二鳥ですね。単純計算しても1部屋約55,000円×13部屋=715,000円、一軒家として月20万で貸したとしても約3.5倍もの売上の差がでますね。これはシェアハウスに向いている物件だったと言えますね。
「GOOD NEIGHBORS TOKYO」のこだわり
みなみ 先ほどシェアハウス用の用途で買ったわけではないとのことでしたが、駅から15~20分程度あり、シェアハウスとしては大きなマイナスポイントになりそうですが、その点は危惧しなかったのでしょうか。
平賀さん そうですね。荻窪だからこそ、事業者として何かをしなければだめだと思い、できることは全部しました。それは絶対的に他のシェアハウスとイメージを分けるため。「帰ってきたくなるシェアハウス」にしなきゃいけないと思っています。これが新宿駅前のものであればだまっていても入ってきますし、もっと手を抜いていたと思います(笑)
みなみ この土地だからこそ、重要視することを変えてほかのハウスとの差をつけたんですね。では帰ってきたくなるハウスにするために行ったこととは一体何なのでしょうか?
平賀さん 入居者さん目線を重視してハウスを作ったことですね。生活導線を意識したり、廊下をあえて広くしてなおかつ、日差しがまっすぐ入ってくるようにしたり。駅から遠い分広めの駐輪場も用意したり。欲しいものがまずあるっていうところをこちらが設定して入っていただくことが常識というか、こちら側としてのマナーかなと思っています。
みなみ 生活導線を意識して作るというのは、住む人にとって嬉しいことですよね。ただシェアハウスとしては利益を出すためには廊下を狭くしてお部屋を広くする、増やすなど自分の気持ちを妥協することも時には必要と思うのですが、利益の減少などよりも入居者を意識したハウスにする理由は何かありますか?
平賀さん どうしてもシェアハウスというと利回りがどうとか、料金設定がおいしいから始めるって方が多いじゃないですか。そういったシェアハウスをうちは作りたくないと思っています。満足度が高いか高くないかがすぐ届くのがシェアハウスの良さかなと思っているので、ここにやりがいを感じながらシェアハウスを作っており、まずは入居者のことを考えています。
みなみ それだけこだわりを持って作られるのであれば、完成までにかなりお時間がかかったのではないでしょうか?
平賀さん はい、建築に1年ほどかかりました。内装を決める前に壁が古かったから多分ここはヴィンテージっぽいハウスになるなと予測して、いろいろ家具を買っていたんです。でその家具に合う内装はどんなものかと考えた時に後付けで、内装を作っていったんです。内装も、全部ここにきて決めました。イメージは全部頭の中で作ってやりたいことは全部しましたね。
みなみ 家具から決めていくというのはかなり珍しいですね。多くのハウスはイケアさんやニトリさんなど大量発注できるお店で、お部屋のサイズに合ったものを買い低コストで納めていますが、家具にこだわることも入居者の満足度向上のためなのでしょうか。
平賀さん そうですね。まぁこだわりすぎましたね(笑)でも手間暇かけないとすぐ感じるんだよね。ここって他にはない空気だよねって。その場所にかけている時間とかも人って感じるから、ぱっぱっぱと終わらした空間はやっぱり重みとかそれなりだし、イケアっぽい家具が並んでいるシェアハウスっていうのは、収益につなげなければいけないっていう大家さんの焦りも感じるし。時間をかけた空間っていうのは飽きさせないから長く居たくなる空間になるんです。
管理会社みまもルームとの関係
みなみ ハウスを作るとき、入居者の満足度を上げるために意識して様々なこだわりもって作られていましたが、運営をするうえで何か実施されていることはありますか?
平賀さん 僕が実践していることは、距離を設けない。話せるオーナーだと不満や要望も話してくれるじゃないですか。そうするとストレスがたまりにくくなるかなって。だめなこともいいことも聞いてあげる。これはだめだけど、なら別の方法を考えようかって一緒に考えてあげる。そういう解決できない事でも聞いてあげる姿勢は大きいと思います。
みなみ オーナーさんが親身に入居者さんの意見を聞いてくれるのは嬉しいですね。管理は委託されていないのでしょうか?
平賀さん いえ。今はみまもルームさんにお願いしています。というも、みまもルームの社長と僕は高校の同級生で、2人で資本を出し合って、共同出資という形で会社をつくったんです。だから僕がシェアハウスを作ってみまもルームが管理するという、グループ内でシェアハウスを作っています。
みなみ よくオーナーさんは信頼できる管理会社さんを探すのに苦労されていると思うのですが、どういったことを意識して管理会社を選ぶべきと思いますか。
平賀さん 不動産会社のコンセプトとして、リーシングの強さをうたっている会社はよくないと思っています。長期で運営することを見据えた時、管理に重きに置いている会社の方が重要なんです。リーシングが強いのはもちろん必要なんですが、そのあとの管理、とくに入居者さんの高い満足度を維持する運営・管理を志している会社がいいと思います。
みなみ そこもやっぱり入居者の満足度というのがキーになるんですね。では最後にシェアハウスのオーナーになる方へメッセージをお願いいたします。
平賀さん 賃貸物件よりももっと生活に関わる部分なので、そういった彼らの生活の部分までカバーできるような事業内容を考えるべきかなって思います。ドアから中は入居者の空間でありながらも僕らの空間でもある、そして唯一個室は彼らの空間だから干渉しなくていいですけど、共有部は僕らが干渉しなければいけない。ここには満足度があがるような仕掛けをしなければいけない。これが僕らの仕事かなと思います。
物件名 : GOOD NEIGHBORS TOKYO