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田舎の両親が心配で… ちょっぴり過保護な地方の親への心と環境のケア方法

上京する時の心残り。「友達と離ればなれになって寂しい」「恋人と遠距離恋愛になってしまった」という悩みも普遍的ではありますが、「親を田舎に置いてくることに抵抗がある」という人もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
特に、シングルマザー、シングルファーザーの親御さんに育てられた方は、残してきた家族が気になることでしょう。また、女性の場合には、ご両親が上京している娘を非常に心配して、あれこれ世話を焼こうとする…というケースも多いようです。
こまめに帰りたい気持ちはあるけれど、経済的な負担がつらい。 社会人として働き始めたばかりだから、休みがなかなかとれない。 こんな状況では親に気軽に会いに帰るなんて、とうてい無理でしょう。
それでは、遠方の田舎で暮らす両親のために、どんなケアを心がけたらいいのでしょうか?

こまめにコミュニケーションをとるには、ネットを利用して

今は、やはり携帯電話やスマートフォンでやりとりをするのがいいでしょう。無料通話アプリを利用すれば、タダでメールや通話のやりとりができます。 もしくは、ネット回線につなぐことができるフォトフレームなどもいいかもしれません。写真を添付したメールを送るだけで、それらの画像がスライドショーのように次々表示されるというシステムになっています。 これならば、気軽に自分の近況を知らせることができますね!
映像や画像で子供の姿を確認できると、親も安心しやすいでしょう。

両親の知恵を頼ろう

子供が巣立ってしまった寂しさから、つい落ち込みがちになってしまう親御さんもいるでしょう。 こういう時には、積極的にお母さんやお父さんの知恵を頼ることも大事です。
「子供の頃によく食べたあの焼きそば、再現したいんだけどレシピを教えてくれる?」
「上司におごってもらったんだけど、御礼に何をすべき?」
など、わからないことはどんどんご両親に聞いてみましょう。 頼られることで、親御さんも嬉しさを感じるはずです。

意見が食い違っても、親の言うことを無視しない

そもそも、あなたの上京に反対している場合には、その関係もとげとげしいものになりがちかもしれません。自分のことを認めてほしいと思いつつも、「早く帰ってこい」「一緒に暮らしたい」と延々と言われた場合には、どうしたらいいのでしょうか?
こういう時に、「うるさい!」などと罵るような言い方をしてしまうと、親御さんを傷付けてしまいます。まずは、繰り返しになってしまったとしても、自分の意志をきちんと説明しましょう。
「自分はこういう理由で上京したのだから、応援してほしい」ということを言葉に出して伝えることが大事です。 その意志の強さを見せることで、親も「生半可な気持ちで上京したのではないのだね」と徐々に納得してくれることでしょう。

帰宅した時に気を付けるべきこと「緊急の時に頼れる人」

ご両親が高齢の場合には、特に気を付けるべきなのが「緊急時に頼れる病院、親族」です。 何かあった時のために、今から緊急時に頼れる病院や親御さんのお友達、親族などの連絡先は確認しておきましょう。 電話番号を控えておくこと、緊急連絡先はメモなどで取っておくことが大事です。

また、年齢を重ねると視界がかすんだり、高いところまで手が伸ばしにくくなったりするため、掃除が行き届かなくなることがあります。 お風呂やトイレのカビ掃除や、棚の上や電灯のカバーの掃除などは進んでしてあげましょう。


離れて暮らすことで、親御さんの大切さがわかるかと思います。必死で働いて自分を育ててくれた父親や、毎日家事を欠かさず気持ちよく自分を育ててくれた母親の偉大さが身に染みて理解できるでしょう。
その感謝の気持ちをさりげなく伝えることだけでも、ご両親は喜ぶはず。 まずは、そこから始めてみてもいいのかもしれませんね。
とりあえずは、離れている時には心のケアを、田舎に帰った時には環境のケアをしてあげるように心がけましょう!

この記事を書いた人

東京一人暮らしアドバイザー。 学生時代は下北沢や吉祥寺で過ごし、現在は高円寺在住。 趣味は一人暮らしでもカンタンに作れる、料理・お菓子・パン作り、カフェ巡り、便利でカワイイ雑貨集め。 経験に基づいた一人暮らしの物件探し、防犯情報、お得な節約法・料理術などを提案していきます。最近、シェアハウスへの取材も多く実施しています。 Tokyo Solo Living Advisor. Lately, I have been conducting many interviews about share houses and Japanese language schools.

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