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“幸福の国”ブータンに学ぶ、「シェアハウスで幸せに暮らす方法」

世界で一番、幸せに暮らせる国はどこなのか?
この質問にすぐに答えられる人は、そう多くはないでしょう。 しかし、もしかしたらこの国名を挙げる人は予想以上に多いかもしれません。
それが、ブータンです。 ブータンは、個性的なルールを数多く設けています。 たとえば、国外から介入を避けるために、入国制限が設けられているというのは有名な話でしょう。そのため、ブータンに行きたい!という人はいても、実際に訪れたことがある人はほとんどいません。しかし、日本人の心を惹きつける幸福の国・ブータン。
その秘密は、一体何なのでしょうか?



ブータンのワークスタイルは「自分が楽しく仕事をすることを考えて行動する」

ブータンの幸福感をわかりやすく体現しているのは、その働き方かもしれません。 たとえば、日本人は、とにかく真面目に仕事をします。 スケジューリングができない人は社会人失格ともされますし、体を壊してでもよりたくさんの仕事をこなせる者が“勇者”とされる風習すらあります。自分のプライベートの時間を削って残業をする人もたくさんいらっしゃいます。

ですが、ブータンのワークスタイルは日本のものと全く違います。 まず、「スケジュールを管理する」という概念があまりありません。 「5分前行動」が当たり前の日本と比べると、その差は歴然としています。 さらに、ブータンの人は残業をすることもほとんどなく、せくせく働くことも少ないとされています。 とはいえ、そんな仕事の仕方では問題が起こらないのか?と思う方もいるかもしれませんが、仕事の納期が遅れたり、急なトラブルに対応できなかったりすることももちろんあります。
ですが、それでも仕事とプライベートはきっちり分けて、時間になったら退社。その後は自分の時間を楽しむそうです。

つまり、仕事は仕事、プライベートはプライベートときちんと分ける。仕事で余計なストレスやプレッシャーを抱えないようにしながr、楽しく働くことを目標としている人も多いそうです。
なので、「嫌な仕事を生活のためにしている」人も、ほとんどいないそうです。



ブータンの幸福度の高さは「他の人の幸運を、自分のことのように喜べる」ことから来ている

そんなブータンの人の幸福感とは、どうなっているのでしょうか? もちろん、ブータンの国民にも悩みはあります。不安に感じていることや、つらいことだってあるでしょう。
「家族の健康に不安がある」
「結婚したいけれど、いい出会いがない」
そのような悩みを持っている人もいますが、それでもブータンの人たちは自分のことを「不幸せ」だと表現することはありません。 それは、ブータン国民の考え方がとてもユニークなものだから。
彼らにとって、幸せ=自分の幸福度ではないのです。
ブータン国民にとって、「幸せ=自分の周りの人の幸福度」になるのです。
自分が人間関係につまずいたり、つらいことがあったりしても「でも、今日はお母さんの誕生日。みんなで健康で迎えられたのだから、こんなにいいことはない」「友達が受験に合格した。あんなに頑張っていたのだから、当然だ!」と、その幸運を心から祝福できるのが、ブータンの人たちの考え方。

自分で幸福を感じられるだけの余裕を持つために、仕事とプライベートを分け、どちらも「自分が楽しく」をモットーにすること。 そして、シェアメイトの笑顔を毎日頑張るための活力にすること。
そう考えることで、シェアハウスがブータンのような『楽園』になるのかもしれません。

この記事を書いた人

東京一人暮らしアドバイザー。 学生時代は下北沢や吉祥寺で過ごし、現在は高円寺在住。 趣味は一人暮らしでもカンタンに作れる、料理・お菓子・パン作り、カフェ巡り、便利でカワイイ雑貨集め。 経験に基づいた一人暮らしの物件探し、防犯情報、お得な節約法・料理術などを提案していきます。最近、シェアハウスへの取材も多く実施しています。 Tokyo Solo Living Advisor. Lately, I have been conducting many interviews about share houses and Japanese language schools.

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