シェアハウスの日常

まだまだ、文化として根ずいていないシェアライフ。
『シェア』という言葉が、雑誌や本などいたるところで目にするようにはなってはいるものの、まだ日常生活には溶け込めていないものがあると思います。
それには、いろいろな理由があるかと。
・シェアライフして何がいいの?
・シェアライフって窮屈じゃない?
・シェアライフって、トラブルが多そうじゃない?
・そもそも、シェアライフって、どんな感じよ?
などなどの疑問が解決されないと、なかなか踏み切れないものもあるだろうな。

そんなことで、本日は、シェアライフの日常について、ボクの経験やいろんなシェアハウスの入居者にインタビューした内容を綴ってみようかと思います。

ボクは、約2年弱、湾岸エリアの某タワーマンションの3LDKを借りて、男3人で生活をしておりました。しかも面子は、会社の同僚とあって、家も会社も同じとちょっと気持ちの悪い(?)メンバーでやっておりました。そんなことを友人に話すと、ずっと一緒にいて嫌にならないの?とか良く質問を受けたのですが、実際の生活は、『まったく気にならない』というものでした。なぜかというと、一緒に住んでいても、同じ会社に勤めていても、ライフスタイルが異なるので、朝や夜も時間が合わないことが多く、一緒に住んでいながら1週間顔を合わさないこともありましたからね。週末に、『お!ひさしぶり』みたいな会話も時々してました。そんなサバサバした一週間もあれば、会社から帰宅した後リビングで、缶ビールをプシュと空けて、今日の出来事について話したり、会社をどうやったらもっとよく出来るのかを議論したりなど、ちょっと熱い時間を過ごすことも結構ありました。またまた、ボクが風邪でぶっ倒れたときに、近くの病院まで同居人が運んでくれたりなど、ちょっと心が温まるような時間もたまにはあったかな。もちろん、いいことだけじゃなくて、ちょっとイラっとすることもしばしば。例えば、音の問題とかね。人が夜寝ているときに、リビングで騒がれたりなどもあって、うるさいな~と思うことがあったけど、そこは翌日ちゃんと話せば、騒いだ方も『ゴメンネ』と言ってくれて、大体は解決したかな。とまあ、ボクのシェアライフの話はこのあたりにして、他のシェアハウスでの生活もちょっと書かないとね。

当然、シェアハウスすべてが同じ雰囲気ってことはなく、各物件毎にカラーがまったく異なります。本当の家族みたいな関係が築けているシェアハウスもあれば、学校みたいシェアハウスもあれば、サバサバした感じのシェアハウスもあって、なかなか面白いものです。
家族みたいなシェアハウスでは、毎日リビングに誰かしらいて、毎日お酒を飲んで語り合ったり、、、極端なところでは、お風呂のお湯を交換しないで、代わる代わる入ったりなど(男女ですよ!)、心理的な距離感がとても近いのが特徴的です。
学校みたいなシェアハウスは、男女40名くらいが一緒に住んでいて、一つのクラスみたいな感じですかね。当然、仲良くなる人もいれば、一緒に住んでいながら、あまりしゃべらない人もいる、相手によって距離感を選べるのが特徴的かな。
サバサバした感じのシェアハウスでは、廊下ですれ違ったり、リビングで会えば挨拶はするけど、特に交流とかは求めていない方が多いところですね。ここは、距離感がやや離れているのが特徴的ですね。

物件毎にカラーが異なるので、シェアライフのインタビューをしたときの回答もマチマチです。
ある方は、
『ここは3人のシェアハウスだけど、シェアっていうより、一人暮らしが3つ同居している感じ』なんてことをおっしゃっていました。
なるほどな~と。シェアハウスっていうと、交流が前提みたいな雰囲気があるけど、実はそうではない物件も結構あったりします。単純に、広いリビングが使えるとか、充実したきっちんが使えるなど、設備面のスケールメリットを享受したくて、シェアハウスを選択するのだって、ボクは全然いいと思います。なんでもかんでも交流・交流と言われると、ちょっと息苦しい気もしますからね。自分の感覚に合っているのが一番かと。

またとある方は、
『プライベート空間とコミュニケーション空間の2つが完全に分離しているのがいい!』というコメントをされていました。
こちらはこちらでなるほどと思いました。一人になりたい時、誰とも話をしたくない時、やっぱありますよね。そんなときは、誰とも会わずにお部屋まで行けて、お部屋の空間もしっかりプライバシーが確保されているってのは大事ですね。また、逆に、寂しくなった時や、誰かとお話をしたいな~というときは、リビングに行けば誰かしらいる!ってのもステキだと思います。要は、自分の気分で『居場所』が選べるってのがいいんでしょうね。

そんな感じで、シェアライフといってもシェアハウスで生まれるライフスタイルは様々で、一言では語れないものがあります。自分のライフスタイルに合うシェアハウスと出会えるといいですね!